『ビッグ・ザ・ドラ』について その6

7月14日

-3-
「師範―!!」門下生の一人とJが駆け寄った。 

Jは顔面蒼白になりながらも、師範の胸に耳をあてた。 
気絶はしているが、命はおとしていない。 Jはホッとした。

「フフフ・・・」ビッグ・ザ・ドラが倒れた師範を足で踏みつける。

「どうだ、ちったぁご理解していただいたかな、俺の実力を」ビッグ・ザ・ドラは笑いながらいう。

「貴様ぁ!!」門下生達が激高してビッグ・ザ・ドラを取り囲む。

「ほう、全員で俺をフクロにするのか」
約30人に取り囲まれているのにビッグ・ザ・ドラは涼しい顔だ。

「そんな無駄な事はやめて、俺の手下になった方がいいぜ。 
どうせ、テメェ等もコイツといれば、
美味しい汁が吸えるからカンフーを学んだのだろう、あぁ?」


「違う!!」門下生が怒鳴る。
「俺達は先生の人徳やカンフーの技に惹かれ、憧れているのだ!! 
俺達の中には、イジメられっ子だったが、先生と出会い、救われた人もいるのだぞ!!」

突然、ビッグ・ザ・ドラの顔から笑みが消える。

「何が救うだ、コイツが全ての万人や万物を救ったわけでもねぇのに、
偉大な君子様みたいに奉りやがって・・・」

ビッグ・ザ・ドラの表情が怒る獣の表情に変わっている。
「気が変わったぜ」ビッグ・ザ・ドラは門下生達を睨む。

「テメェ等を部下にするのはヤメだ。 代わりにこの俺が天下へ名乗る名刺代わりにしてやる」


「Jさん、師範を連れて逃げてください」師範の傍らにいる門下生がJにいった。
「逃げて、グレートポリスマン氏にこの事を報告してください。」

グレートポリスマンとはイージーホールで最も治安がよいとされるJの故郷の
保安組織のトップであり、彼の組織規模はこのイージーホールで最大の規模を誇る。


Jはうなずき、すぐ様師範を抱え上げ、道場の裏口から抜け出した。


「今から俺達全員でお前の相手をしてやる」
門下生達は一斉に構える。

画像



その構えが戦いの合図だといわんばかりに、
ビッグ・ザ・ドラは獲物を狙う獰猛な獣の如く、一気に門下生達との間合いをつめた。

一人のネコ型ロボットが天下に名乗りをあげた日であった。

-第4章『コーポレーションを打破する』へ続く-



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