『ルイージに歴史あり』その22

12月25日

第二部(ルイージ 起死回生、そして決意)

第一章:『対決!! ルイージ対伯爵一味』

<4>肉体派武人対永遠の2番手

(1)

「僕だってやる男なのだ!! 僕だって兄マリオ同様、20数年、
コイツ等との激闘をくぐりぬけてきたのだ!! うぉぉー!!!」
ルイージはさらに闘志をみなぎらせた!!

ルイージは
自分の腰をプロレスのベアハッグの様につかんでいる
ノコノコBの腕の中から半ば強引に抜け出すと、
ノコノコBの甲羅を思いっきり踏んづけ、
ハンマーブロスめがけてとんだ。

ノコノコBの甲羅をジャンプ台代わりにしたのである。

ルイージのジャンプ時の反動か。
ノコノコBは思いっきり地面に叩きつけられた。
無論、ノコノコBは気絶している。

「ありゃー!!!」
ルイージはハンマーブロスめがけ渾身のパンチを繰り出す。

画像



空中では容易に姿勢をかえることはできない。
ハンマーブロスにこれを避けることはできなかった。

ルイージのパンチはハンマーブロスの顔面にクリーンヒットした。

パンチをくらって、もののみごとに気絶して
背中からハンマーブロスは
地面に落ちた。

ハンマーブロスを倒したルイージは、
そのまま己のジャンプの勢いを利用して、
秘書風の女の近くに着地した。

(バ、バカな!?)
秘書風の女は驚愕した。

冴えないヒゲ男だと思っていた相手に
あっという間に5人が倒された。

(あのドドンタスやマネーラを退けたマリオとかいう予言の勇者といい、
この冴えないヒゲ男といい、この者達は一体!?)
秘書風の女はまだ立ち上がっていない状態である。

ルイージは秘書風の女に近づく。
このままでは一気に倒されるのは100%あきらかである。

(あの様な冴えないヒゲ相手にこの方法を使うことになろうとは・・・
だが、悩んでいる場合でもありませんね。)

「お、お待ちになって下さい!!」
秘書風の女はさけんだ。

ルイージの足が止まる。
「ア、アナタの勝ちです。 ホ、ホラッ、
この通り私はダメージを負いました。」

秘書風の女は腕のあざをみせた。
先ほどのルイージの攻撃でできたものである。

「わ、私にはもう戦う意志がありません、
アナタの様な立派なヒゲをもっている方がこれ以上、
こ、この様な か、かよわい女の私に
攻撃を く、くわえませんよね。 」
秘書風の女は涙をうかべている。

(ウッ・・)
ルイージは躊躇した。

敵とはいえ、女の涙は
ルイージの様な人間の攻撃を止めるには、
十分すぎる効果があった。

(躊躇するな!!)
また、例の不思議な声がルイージの脳内に響く。

(いいか、その女の言う事なんて所詮は、
テメェの都合のいいときだけ、男女平等を主張する様な奴の
戯言だ!! 思い出せ!! その女は
さんざん、お前の事を
冴えないヒゲ呼ばわりしていたじゃねぇか!!)

(クッ・・・)

(コイツがこの様な真似をするのは、どうせ何か企んでやがるからだ!!
くだらねぇ真似される前にさっさと止めをさせ!!)
例の声がより強くルイージの脳内に響く。

(そうだ、はやく止めをささないといけない!!)
ルイージは攻撃をくわえようとする

「ちょ、ちょ、ちょっと、お、お、お待ちになってください!!
アナタは本当にかよわい女に攻撃をくわえるのですか!?
アナタもあのマリオ同様に!!」
秘書風の女は涙を流した。

ルイージの動きがまた止まる。 
攻撃を加える手が震えている。

再度、ルイージは躊躇しているのか。
いや、ルイージの中で
ある叫びがルイージの体の中で大きく反響していた。

(マリオ同様・・・

マリオと俺は一緒・・・

違う!!! 俺はアイツじゃない!!!

アイツはいつも俺の人生をあざ笑うかの様に存在しやがる!!!

その様な奴と俺は一緒じゃない!!! 

一緒じゃない!!! 

一緒じゃない!!!)

例の声が否定の叫びをルイージの中であらん限りに叫んでいる。
その叫びが放つエネルギーはルイージの動きをとめてしまう程なのだ。

当然、
今、ルイージの中で起きている現象は
秘書風の女には全くはわからない。

彼女はルイージが動きを止めているのは、
自分の演技に相手が完全に戸惑い動きを止めていると思っている。

涙を流しながらも、彼女は内心は、ほくそ笑んでいる。
(フフフ・・・ どの様な男でも女の涙には弱いもの・・・ 
すぐに彼等がくる それまでの短い時間、せいぜい固まっていなさい・・・)

ルイージにも、相手の内心の笑みなどわからない。
そんなことより、己の体の中で起きているエネルギーの反響を
どうにかして静めようとしていた。

そして、

(フフフ・・・ついにきましたね。)
秘書風の女は自分の勝利を確信した。

何かがルイージと秘書風の女の間に大きな音とともに
落ちてきた。


ルイージは、はじめは隕石か何か
巨大なものが落下したのだと思った。

しかし、それは隕石ではなく、人であった。
無論、ただの人などではない

いかついヒゲ面に、歴戦の戦士を思わせるような防具、
がっしりとした体つき、
そして、背丈はルイージの1.5倍の大きさだが、
体の幅は3倍近くあろうかという巨漢だった。


「まっていましたよ、ドドンタス」
秘書風の女は言った。

ノワール伯爵の部下の一人、
肉体派武人ことドドンタスである。

-(2)へ続く-


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