『ルイージに歴史あり』その29

1月14日

第二部(ルイージ 起死回生、そして決意)

第二章:『ミスターLの叫び』

(1)真相に向かって飛び込め

閉じさせられた記憶の扉を開き、様々な記憶が一気に
ルイージの頭に流れ込んだ。

(お、思い出したぞ!!)
ノワール伯爵出現からの一連の出来事に関する様々な記憶に戸惑い、驚きつつも
ルイージは記憶を取り戻した。

(そうだ、僕同様、この異次元世界にとばされたと思われる姫君様を救う為、
僕は異次元空間をさまよい、)
ルイージは上空にいる秘書風の女をみた。

(あの女とその仲間に出くわし、・・・そうだ・・・)
ルイージは苦々しい表情になる。

(あの時、僕の中に存在し、僕の右腕を乗っ取ったアイツに妨害され・・・)
ルイージは、さらに苦々しい表情で目の前に倒れている自分をみた。

(そのうえ、偽デイジー姫にまんまと騙され、あの女の催眠術にかけられた)
自分の目の前で、傷つき倒れている今の自分、
その肉体の左の肋骨部分辺りには、
あの時の緑の髪と顔の少女の攻撃の痕がまだ残っている。


(そして、どうやってかは知らないが、アイツは僕の肉体を乗っ取り、
マリオ兄さんと闘い、兄さんに倒された)

感覚的だが、その今の自分の肉体から発せられる雰囲気は、
あの時、ルイージの中で、憎悪の言葉をはいていたアイツこと例の声と
同じであるという確信がルイージにはあった。


だが、記憶取り戻したと同時に、ルイージには、ある思いがあった。

(まだわからない謎がいろいろとある・・・)

(まず、あのノワール伯爵達は何でここにいる?)
ルイージは、まずノワール伯爵達をみあげた。

(そして、ノワール伯爵達をのぞけば、ここにいるのは、
僕とアイツ、そして、マリオ兄さんのみだが、
マリオ兄さんは、まだ姫君様と出会っていないのだろうか?)
ルイージは周囲を見回した。

(そして・・・)
ルイージは倒れている自分の姿をみた。

(そもそもコイツは何なのだろうか? 
あの時はコイツからでてきた言葉に不覚にも戸惑ってしまったが、
本当にあの時コイツが言った様に、コイツは僕なのか? )
ルイージは倒れている自分の姿をほんの数秒ほどみつめた。

(いやいや、そんなことはあり得ないか。 
あの時のコイツの言葉だって
単なる当てずっぽうやでまかせなのかもしれないじゃないか。
そうだ、コイツは僕ではなく、あのノワール伯爵の手のものにきまっている・・・)

ルイージは頭を横にふったが、この考えが、
真実を認めたくないだけの考えにしかすぎないのではないかという
思いは決してぬぐえてはいなかった。

(僕は・・・
こうして乗っ取られた自分の肉体を
みつめている僕は、一体どういう状態なのだ?
多分だけど、
あの女の催眠術が解けた状態であることだけは確かだと思うが・・・)

ルイージは半透明になっている自分の体をみた。

そして、倒れている自分の肉体をみつめる。

(・・・・・・・・・確かめるか。)
ルイージが自分の肉体をみつめてから、数分程経過した後、
ルイージは思った。

(・・・このまま立っているだけでは状況は進展しない、
僕だってマリオブラザーズだ!
自分の肉体を取り返すため、敵の正体と真相をつかむ為!!
いわゆる『虎穴に入らずんば虎子を得ず』というやつさ!)

願わくは、何もせずとも自分の肉体が戻り完全復活することを願っていたが、
状況は変わらぬことに焦りみたいなものを感じつつも、
ルイージはガッツポーズをしたが、やっぱり足は震えていた。

(いくぞー!!)
ルイージはどうにか奮起して自分の肉体に向かってジャンプ、

そしてプロレスでいうところのフライングボディプレスの様な形で
倒れている自分の肉体にむかって落下する。

「お、お前は・・・」
自分の肉体を乗っ取っている相手の視線とルイージの視線があう
そして、その自分の肉体から弱々しいが聞き覚えのあるトーンの声がもれる。

(や、や、やっぱりあの時アイツだったな)
乗っ取られているとはいえ、自分と視線をあわせるという事に、
戸惑いの様なものを感じつつも、
半透明のルイージの体は倒れている自分の肉体に吸い込まれる様に、
入り込んでいった。

自分の肉体の中に完全にはいりこむと、景色が変化し、
ルイージの目の前にルイージの倍ほどはある大きな物体があった。

その物体は大きな球体に手と靴がくっついている様な物体だった。

(カ、カービィ!?)
その物体の形をみたルイージの頭の中に、一瞬、任天堂の四大キャラの一人、
『星のカービィ』ことカービィの姿が思い起こされた。

だが、よくみると、
その物体は形のシルエットがどことなくカービィに似ているだけで、
その姿はカービィとは全く以って似ていなかった。

その物体はカービィの様な愛らしさなどかけらもなかった。
全体がメカっぽい感じであった。
球体にメカっぽい手袋と靴がくっついている。
そして、球体の顔と思われる部分は
メカっぽい緑色の帽子をかぶり、メカっぽいヒゲをはやしていた。


画像


(な、なんだ、コイツの顔は!? ぼ、僕に似ている!?)

「な、なぜ? お、お前がここに・・・」
その物体からあの時、自分の右手を乗っ取った声と同じ声が発せられた。

(!!!・・・コイツが正体なの!?)
ついにルイージは、その敵と対面した。

―(2)『ルイージとミスターL』へ続く―

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この記事へのコメント

スーさん
2013年01月17日 06:49
久し振りにまたコメントします、いつも見てますよ~!『ルイージに歴史あり』長く続いてますね、そしていつも意外な展開に驚かされます。執筆頑張ってください!応援してます~(^-^)
ルーキー
2013年01月17日 23:59
コメントありがとうございます。
頑張って、今後も『ルイージに歴史あり』を
ブログに掲載させていただきます

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