『ウルフマン(リキシマン)について』後編Part.2

8月9日

正悪超人戦争を経て、キン肉マンのライバルから
正義超人軍団の一人となったウルフマン、

その正悪超人戦争も、正義超人軍団の勝利におわり、
ようやく正義超人軍にも休息がおとずれたかと思いきや、

突如、トーナメントマウンテンと
その頂上に突き刺さる『宇宙超人タッグ』のトロフィーが出現、

その『宇宙超人タッグ』のトロフィーを引き抜かせるため、
超人委員会は『宇宙超人タッグトーナメント』を開催するのだった。

『宇宙超人タッグトーナメント』に参加する8組のチームの内、
6組は正義超人タッグだった。

ロビンマスクとウォーズマンの超人師弟コンビ、
テリーマンとジェロニモのニューマシンガンズ、
カナディアンマンとスペシャルマンのビッグボンバーズ、

モンゴルマンとバッファローマンの2000万パワーズ、
キン肉マンとキン肉マングレートのマッスルブラザーズ、

そして、ウルフマンとブロッケンJr.の
モースト・デンジャラス・コンビである。


画像

(↑モースト・デンジャラス・コンビ)


このモースト・デンジャラス・コンビ、
張り手を得意とするウルフマンと
『ベルリンの赤い雨』といった様に手刀攻撃を得意とするブロッケンJr.

人によっては、とても斬新なコンビに思えるかもしれない。

しかし、作者のゆでたまご先生によると、
この2人の超人の組み合わせは、単に余ったもの同士の組み合わせである

さらに、ゆでたまご先生によると、
いかにも負けそうな感じがするが、
読者も感情移入してくれて、
例えばドリフをみていると、高木ブーさんを応援したくなる様な感覚で
を逆に頑張れと言いたくなる様なコンビだという。

感情移入をして応援したくなるという部分では、
確かにその作者のコメントには一理あるかもしれない。

でも、(前回の記事でも述べたかもしれませんが)
作者のウルフマンへの扱いが初登場から約2年の間で、
あきらかに随分と変わったと思われる。

初登場時は、主人公の新たなライバル候補というポジションだった。

そのポジションが主人公キン肉マンとの対決で、
完全に果たされたからか、

正義超人軍団にはいっても、(上手く言えませんが)
物語の演出的には、キャラの背景としての薄さも加わってか、
キャラ的には浮いた存在になっていた。

その為か、7人の悪魔超人編では、
スプリングマンの圧倒的な実力差で敗北した。

そして、黄金のマスク編では、自分の命でキン肉マンを救ったが、
闘いの舞台に立つことができなかった。

そして、どうにか、宇宙超人タッグトーナメントの舞台に立つことはできたが、
作者にとっては、ウルフマンは余りもので、すぐに負けそうな
弱小超人の様な感じになっていたのかもしれない。

そして、宇宙超人タッグトーナメントは、やっぱりというか、
そんな超人には厳しすぎる展開をみせた。

なんと、宇宙超人タッグトーナメント一回戦第二試合、
モースト・デンジャラス・コンビは2000万パワーズとの戦いにはいるが、

『完璧超人』の尖兵である
スクリュー・キッドとケンダマンが試合に乱入、

その乱入者コンビにあっさりすぎる程、モースト・デンジャラス・コンビは敗北、
観客達から大ブーイングを浴びてしまう。

しかし、パートナーのブロッケンJr.の
(記憶が確かならば、不甲斐ない試合をみせた詫びという意味もこめて)
対戦相手のバッファローマンにフォールで3カウントをとらせるという
超人レスラーとしてのある意味責任のある行動により、
ブロッケンJr.とウルフマンは
ビッグボンバーズの様に後々、国辱扱いをうける事は避けたようである。

何とか国辱扱いは回避できたが、
物語でのウルフマンの公式な試合は、この試合が最後になった。

無論、この試合でウルフマンが超人レスラーを引退したわけではない

宇宙超人タッグトーナメントの次のキン肉星王位争奪戦にて、
大人しくなった超人を再生させるという作者の意図で、
パートナーのブロッケンJr.は超人血盟軍という新天地で
今まで以上の活躍をしたが、

ウルフマンはそんな王位争奪戦に全くよばれず、世界を、
メーキャップレスラーで巡業していた。
しかも、その巡業も原作『キン肉マン』(28巻ぐらいだったか)で、
おまけ特集で一コマかざる程度だった。

しかも、自分より後輩のジェロニモがジェシー・メイビアを倒し、
ハワイチャンピオンになった内容のほうがおおきくあつかわれていた。

尚、王位争奪戦決勝戦で、
キン肉マンスーパーフェニックスの母親への攻撃を阻止する為、
襲いかかってきたキン肉マンビッグボディを
みごとになげとばしたウルフマンだったが、
結局正式な試合ではなかった。

ウルフマン、正義超人の精鋭の一人にはかぞえられてはいたが、
物語の演出的な扱いでは、物語がすすむにつれ、
扱いの幅がどんどん小さくなっていき、
闘いの舞台からも外され、

最終的には物語的には、
何というか場をもりあげるにぎやかしというか、
エキストラみたいな感じになっていたかなと思えなくはないです。

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