『偉大な父親の子供達』その14

10月6日

サブタイトル:『高校デビューについて 余談 その11』

漫画(パート2)

野比のび太・ノビスケ親子(Vol.10)


(9)野比のび太・ノビスケ親子の謎

1.はじめに

ドジでマヌケなところがあるにせよ、
持ち前の性格の良さと
(諸刃の剣じみたところがあるにせよ)人並みはずれた愛の力と、
ヒーロー性で、どうにか、長年の憧れであるしずかちゃんと結婚し、
息子ノビスケをもうけた(ある種)偉大な男、野比のび太、

『ドラえもん』という物語の中で、そんなのび太・ノビスケ親子も
描かれているが、本来『ドラえもん』という物語は、
のび太少年中心の物語であって、のび太・ノビスケ親子中心の
物語ではないので、のび太・ノビスケ親子の描かれている場面が
非常に少ない。

その為、野比のび太・ノビスケ親子には、色々と謎に思える部分が
多いと思う。 その謎について、いくつか挙げて、
2回の記事にわけて考えてみたいと思います。

尚、念の為に申し上げさせていただきますと、
俺は学者や評論家ではなく、浅学非才であるので、これから述べることが
間違っている可能性も大いにあるので、ご了承ください。

画像

(↑野比ノビスケ Ver.1)


2.名づけの理由

のび太の息子、名前は野比ノビスケ、
のび太の父親、名前は野比のび助、

カタカナとひらがな(漢字も含むが)という表示の違いがあるにせよ、
のび太の息子の名前は、のび太の父親の名前と同じである。

(これは推測になるが、)
息子の名前をノビスケにしようと提案したのは、
(多分)父親であるのび太であると思われる。

普通、子供に名前をつける場合は、親が色々と願いを込めて、
名付けるかと思いますが、
のび太は自分の息子に自分の父親と同じ名前をつけている。

これは、みかたによっては、単にのび太があれこれ考えて、
子供に名前をつけるのが、すげぇ面倒くさかったので、
適当に自分の父親と同じ名前を自分の息子につけたように
思えるかもしれない。

でも、(歴史はあまり詳しくないが)
中世や近世では、大名の子息には、元服時に将軍の名前の一字を
賜り実名を名乗る場合もあるらしい。
また、大名の子息には、代々、自分の父祖の名前の一字や
場合によっては、父祖の名前そのものを賜りそれを実名として名乗る
あるいは改名することもあるらしい。

もしかしたら、のび太も、そんな大名の風習、
あるいは、野比家の人間に代々伝わる伝統(※1)
ならい、自分の息子にノビスケと名付けたのかもしれない。

とにかく、のび太は自分の息子にノビスケと名付けたわけだが、
ここで、疑問に思うことがあります。

妻であるしずかちゃんは、自分の夫が、自分の子に、
夫の父親と同じ名前をつけることに、何も言わなかったのだろうか。

画像

(↑野比ノビスケ Ver.2)

3.完璧なる父親、野比のび太!?

のび太が一家の主である時代の野比家、
その家庭の詳細は何かとよくわからない部分が多い。

例えば、のび太はおそらく
何らかの職(アニメ版では環境局だったかな)に就いているが
しずかちゃんは専業主婦なのか、のび太と共働きなのかもわからない。

そして、一番よくわからないのが、
のび太は息子ノビスケには、『自分の子ども時代は、わきめもふらず勉強して、
成績もトップクラスだった』と言っていた。

もちろん、これは嘘である。 実際の野比のび太の子供時代は、
わきめをふらず勉強などしなかったし、成績も下から数えた方が
はやかった様な成績だった(それでも、高校や大学に進学できたのは、
ある意味流石というべきか)

この嘘をついた理由としては、愚考すると、
ノビスケに幼少の頃から、こつこつと勉強して、いい成績をとって、
いい高校や大学に進学してらって、いい会社に就職してもらいたい。

また、少年時代の自分の様に、勉強で何かと苦労などしてもらいたくない

まぁ、一種の親心(遊びたい年頃の子供にとっては、
はた迷惑な親心かもしれないが)で、

そんな嘘をついたと思うが、そもそも、ノビスケに勉強してほしければ、
『勉強しろ』と普通にいっても、何の差支えなどないと思うのに、

例え、仮にノビスケが『パパも子供の頃、まじめに勉強したの?』と
聞かれても、余計なことを言わずに、
普通に『勉強した』とだけ言えばいいだけなのに、
なぜ、『わきめもふらずに勉強して、成績も優秀だった』と
誇張した嘘をついたのだろうか。

『勉強しろ、勉強しろ』と息子にいうからには、
父親たる自分が過去に
勉強もろくにせず、それで成績が悪かったでは話にならない。

そこで、あの誇張した嘘をついたのだろうか。
つまり、のび太は子供の模範たる父親であろうとしたのだろうか。

だが、理由や意図はどうあれ、
そんな嘘も、案の定というべきか、
息子ノビスケにはものの見事に見破られていた。

事実、息子ノビスケは自分の日記で、
『実は(父親の子供の頃の成績が)
ビリから二番だったことをぼくはちゃんと知っているなり』と
なぜか『キテレツ大百科』のコロ助みたいな口調で書いていた。

だからといって、
父親がそんな嘘をついても、(多分だけど)ノビスケは、
のび太を別に心底、軽蔑あるいは馬鹿にした様子はなかったと思われる。

父親もかつては
自分と同じだったという一種の共感というか安心感みたいなものが
あったのだろうか。


(※1)野比家は、(骨川家ほどではないかもしないが)
先祖伝来に伝わる文書や、少なくとも145年以上は
代々伝わっていると思われるあの妙なお年玉の渡し方がある
ことを考えると、野比家はそれなりに
伝統を重んじる家柄であると思われる。 

それを考えると、
大抵の野比家の男子の名前に代々『のび』がついているのも、
野比家の伝統の一つであり、
名付け親の願いや思惑があるにせよ、
その伝統みたいなものが無意識的に
大きく働いているのかもしれない。

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