『カニベースについて』後編

3月1日

第21回超人オリンピックはキン肉マンの優勝でおわった。

しかし、カニベースとって第21回超人オリンピックは、
前大会以上に己の弱さを世間に露呈する結果になってしまったと思われる。

その結果だろうか、第21回超人オリンピック終了後、
カニベースを待っていたのは、
故郷イタリアの人々から罵声の雨あられだった。


そんな罵声の雨あられに、
カニベースの胸中は、苦しみや悲しみ、屈辱や怒りでいっぱいだったと思われる。

カニベースは、次の超人オリンピックにて、
自分に屈辱をあたえた相手、キン肉マンへのリベンジのジャンケン勝負を
いどむことを考えていたと思われる。

しかし、その次の超人オリンピックは、
キン肉マンとカニベース、両者が現役中に開催されることはなく、

キン肉星王位争奪戦における運命の5王子との戦いにて、
正義超人軍が勝利した後、

その中核にいたキン肉マンは超人レスラーを引退、
第58代キン肉星大王としてあらたな生活にふみだした。

つまりカニベースは超人レスラーとして
キン肉マンへのリベンジをすることができなくなってしまったのである。

◎超人オリンピック ザ・レザレクション

第21回超人オリンピックから30数年後、

かつての正義超人軍の面々の中には、
新世代の正義超人育成に携わる超人達がいる。

その超人達の中には、

かつては第20回超人オリンピックにて、キン肉マンと対決、
そしていつの間にか残虐超人から正義超人へ転身したカレクック、

第20回超人オリンピックにて、ロビンマスクと対決、
その後、一時は国辱超人のレッテルをはられ、
超人委員会からも冷ややかにみられたが、


ヘラクレス・ファクトリーにて、新世代正義超人の育成に携わることができる程に
地位と名誉を回復したカナディアンマン等、

画像

〔↑カレクックとカナディアンマン(キン肉マンⅡ世 第一部)〕


第20回、第21回超人オリンピックに出場した超人達は、
超人レスラーとして、何かと紆余曲折があったが、
現役引退後の正義超人として、
後輩超人達の育成という新たな活動の場を得て、
活躍していると思われる。

そんな超人達に対し、カニベースといえば、
年齢からくる肉体的な衰えがあったとしても、
自分は超人レスラーだという思いがあるのかもしれない。

実際キン肉マンが超人レスラーを引退したからといっても、
カニベースはキン肉マンへのリベンジをあきらめなかった。

キン肉族はキン肉真弓やキン肉スグル等、
代々優秀なレスラーを輩出している一族である。

カニベースは、キン肉マンが引退しても、
その次の世代、例えばキン肉マンに息子がいれば、
その息子が、おそらく次の世代のキン肉族の超人レスラーとして、
世に出るはずなので、その新たなるキン肉族の超人レスラーに
いつかは開催されるかもしれない超人オリンピックにて、
リベンジのジャンケン勝負をすればいいと考えていたと思われる。

そして、いつの日か、
その新たなるキン肉族の超人レスラーとジャンケンで勝負する事を信じて、
カニベースはジャンケンに勝つ為の秘策を考えていたと思われる。

第21回超人オリンピックから30数年後、
超人オリンピック ザ・レザレクションが開催、

超人委員会のはからいで、カニベースは、
その超人オリンピック ザ・レザレクションに
参加することができたのである。

画像

〔↑カニベース(キン肉マンⅡ世 第一部)〕


しかも、その超人オリンピックに、
キン肉マンの息子、キン肉万太郎が参加していた。

さらにいえば、その超人オリンピックの一次予選が、
何と『ジャンケン あっち向いてホイ』であった。

まさにカニベースにとって、30数年前の雪辱をはらすには、
最高の舞台が整ったといえるかもしれない。

カニベースは、いつか自分がリベンジする日にそなえて、
相手がグーをだそうが、パーをだそうが、チョキをだそうが、
対処できる様に、己の腕を6本に改造していた。

さっそく雪辱をはらすべく、
その6本の腕で、カニベースはキン肉万太郎に
『あっち向いてホイ』のジャンケン勝負をいどむ。

相手がグーをだそうが、パーをだそうが、チョキをだそうが、
対処できる様に、己の腕を6本に改造していることで、
30数年前の様な対戦相手に
アホ呼ばわりされる様な敗北の繰り返しにはならなかった。

カニベースは、
キン肉万太郎とのジャンケン勝負に勝った。

これが普通のジャンケン勝負なら、これでカニベースは
長年の時を経て雪辱をはらしたといえるかもしれない。

だが、この勝負は
『あっち向いてホイ』のジャンケン勝負だった。

つまり、いくらジャンケンに勝っても、
「あっち向いてホイ」で相手を自分の指さす方向に振り向かさないと
真に勝ったとはいえないのである。

勝利の女神は、カニベースに対してどこまでも非情だった。

カニベースは、
「あっち向いてホイ」で万太郎を自分の指さす方向に振り向かす
ことに失敗したのである。

そして、2度目のジャンケン勝負が行われた。
ジャンケン勝負は万太郎の勝ちだった。

しかも、「あっち向いてホイ」で万太郎は自分の指さす方向に
カニベースは万太郎の指さす方向に振り向かされたのである。

故国での罵声に耐え忍びながら、
30数年来の時を経て、挑んだジャンケン勝負は
カニベースの敗北に終わった。

カニベースは
30数年来の雪辱をはらすことができなかったのである。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック