『PCエンジンについて』その14

2月9日


3.思い出にのこるソフト(番外編)

ジパング一の伊達男(後編)

ジパング一の伊達男ことカブキ団十郎、
『天外魔境Ⅱ』から約1年後の世界が舞台である
『風雲カブキ伝』で主人公として登場する。

まずは、『風雲カブキ伝』について、
そのストーリーを簡単に述べると、

ジパングの女達がさらわれた
さらった敵は、かつて坂東地方でジライア達が戦った大門教
ジパング一の伊達男が、自分の女達がさらわれたままで、
黙っているわけにはいかない。

カブキ団十郎は、女達を取り返す為に、
海を越えて、大門教の本拠地であるロンドンへ乗り込む。

謎の世捨て人の世阿弥、オロチ丸の配下の阿国、
スモウレスラーの富士山

3人の仲間達と共に、さらわれた女達と
ロンドンの平和を取り戻す為に、
カブキ団十郎は、戦うのであった。

カブキ団十郎は、
根の一族との闘いで、火の一族として成長はしたが、
とてつもない軽薄さと、すぐに調子に乗る癖は、
『風雲カブキ伝』でも、相変わらずである。

ところで、ドラクエであれ、真・女神転生であれ、
プレイヤーが感情移入しやすい為なのかもしれないが、

とにかく、まるで一種のセオリーの様に、
RPGの主人公は、セリフというか、
口数が、極めて少ないタイプが多いと思う。

しかし、『風雲カブキ伝』において、
カブキ団十郎は、
そんなセオリーを打ち破るかのように、
頻繁にしゃべっている。

RPGの主人公が、頻繁にしゃべることに、
違和感は全くないわけでもない(※1)

(※1)RPGのタイプにもよると思いますが、
例えば、ウィザードリィの様な3DダンジョンのRPGの主人公が、
ベラベラと頻繁にしゃべっていたら、違和感があると思う。


しかし、
カブキ団十郎のキャラクターを考えると、
そんなRPGのセオリー通り、口数が少なければ、
とても、違和感があったと思う。

やはり、派手さだけでなく、
お調子者で、おしゃべりであってこその
カブキ団十郎だということだろうか


画像



尚、余談になるが、『風雲カブキ伝』について、
いささか、具体的な言い方ではないと思うが、
ストーリーのボリュームは、『天外魔境Ⅱ』に劣ると思う。

BGMや「止め」のシステム(※2)
ボスキャラがミュージカル風に、
歌を歌う等、ゲームとしての面白さは、
『天外魔境Ⅱ』に勝るとも劣らないものがあるかと思う。
(ある意味、主人公カブキ団十郎の特性が十分に
発揮されているともいえるかもしれない。)

(※2)『風雲カブキ伝』では、特定のボスキャラは、
特定のアイテムを使用して「止め」をささないと倒せない。
つまり、単純にレベルを上げればいいというわけでなく、
そのアイテムをみつけるのも、
攻略する際の重要なポイントだと言える。
また、このシステムで、ボスキャラとの戦いも、
よりドラマチックになるというわけでもあると思う


画像


さて、話ががらりと変わるが、
(自分が覚えている限り)
天外魔境シリーズにて、メインキャラが主人公の仲間になるパターンは、
細かく言えば、千差万別があるにせよ、
大抵は、一族の宿命や恩義で仲間になる場合が多いかと思う。

しかし、カブキ団十郎は違う。
カブキ団十郎は、宿命や恩義ではない、

『天外魔境Ⅱ』では、
やっかみ半分の理由で、卍丸と行動を共にした。

『風雲カブキ伝』でも、
戦う理由のベクトルに変化はなかった。

ジパング中の女達は、自分の女達だから、
取り戻すことは、自分の問題を解決することだから
戦うことを決意した。

また、『天外魔境Ⅱ』では、
何というか、途中までは、
ひたすら伊達男としての自分の名誉のためだけに
行動していた。

『風雲カブキ伝』でも、
人間的に成長はしていたが、

その行動は、
ジパング一の伊達男としての矜持に
基づいていたと思う。

勇者としては、
低俗すぎるともいえる理由からくる行動だったが、

その行動は、自分の仲間や
ジパングの人々を助けることにつながった。

何とも奇妙だけど、
行動の理由と行動の結果は、必ずしも一致するとは限らないという
意味では、妙に納得できるものがあった。

また、カブキ団十郎は、
とても軽薄で、お調子者の女好きだが、

火の勇者の正義や宿命に
雁字搦めになることは決してなかった。

そのことを考えみると、
やっぱりカブキ団十郎は、卍丸やジライアにも勝るとも劣らない
立派な火の勇者だといえなくはないだろうか。


2018年8月21日

この記事の補足記事として
『風雲カブキ伝』のリプレイ本である

『風雲カブキ伝リプレイ』について述べた記事

『PCエンジンについて』その14(補足)を作成しました

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