『世紀末覇者ラオウと聖帝サウザー』(その6)

10月23日

(6)自分の権力の使い道(後編)

ラオウは、世紀末覇者と呼ばれ、
力と恐怖をもって統制と支配を行った。

ただ、サウザーが絶対君主だったことに対して、
ラオウは、秩序をもたらそうとした君主だったと思う。

よく学校の日本史で習う様な織田信長や徳川家康の様に
天下統一して、政治体制を作り、秩序をもたらそうとした様に
思われる。

ラオウと言えば、サウザー同様、力と恐怖をもって
非情な支配を行った様におもわれがちだが、
ラオウの支配地域の中では、ラオウのことを慕っていた
人々もいた。 

さらに、そんな人々の中にも、
ラオウの忘れ形見であるリュウの面倒をみていた人々もいた。


また、ラオウがケンシロウとの最初の戦いで
傷を負って、回復に専念にする為、
一度、表舞台から遠ざからねばならなくなった時、

鬼の居ぬ間に洗濯というわけでもないが、
部下達の中には、秩序もへったくれもなく、
やりたい放題している者もいた。

そのことで、泣かされていた人々の中には、
「拳王様が、いらっしゃった頃は、ここまで
ひどくはなかった」と嘆く者もいた。

つまり、ラオウは、
世紀末の荒野に秩序をもたらす為に、
自分の権力を使っていたと思われる。

ただ、暴力が支配する世紀末の荒野に、
秩序をもたらすことは、生半可な手段では、
無理なので、その為に、
力と恐怖をもって統制と支配を行っていたとも
考えられる。

秩序をもたらすということは、
自分の作った秩序に、完全に人々を
従わせることだとラオウは、考えていたのかもしれない。

自分の作った秩序に、完全に人々を従わせるのだから、
相手に面従腹誹の姿勢をとらせることや、
適当に媚びを売って、支配された方が、得だなんて
思わせる様なことなどあってはならないとも
考えていたのかもしれない。

尚、その従わせる人々は、
何も自分の支配地域の村人達だけではない、
自分の配下も含まれていた。

ラオウは、無抵抗主義の村で、自分の心を捨て去って
無抵抗を貫こうとする村人たちをみて、怒った。
単純に、自分の魂を捨て去り、媚びている様な
村人たちの姿勢が、心情的に気に入らなかったこともあるが、
自分のもたらす秩序を、無抵抗主義で受け流そうとしたのも
許さなかったと思われる。

もし、ラオウでなく、サウザーなら、
無抵抗主義の村の姿勢を、媚びるしか能のない下郎と
馬鹿にすることはあるかもしれないが、多分、怒ったりは
しなかったと思う。

また、ラオウが
再度、復帰するまでの間、

部下達の中には、秩序もへったくれもなく、
やりたい放題している者達もいた。

無論、ラオウが、そんな部下達を
そのままにしておくわけがなかった。

自分が復帰するまでの間、
リュウガ(※1)に自分の代理として、
領土の統治及び拳王の伝説を汚す輩の粛清を行わせていた。

画像

(↑リュウガ)


(※1)ユリアの兄であり、五車星の一人
雲のジュウザとは、異母兄弟である。

泰山天狼拳の使い手であり、
北斗にも南斗にも属さないが、
ケンシロウが闘ってきた南斗六聖拳以外の
南斗聖拳の使い手以上の実力は
あるのではないかと思われる。

尚、泰山天狼拳の素早さは、敵に、
流血の間もなく、凍てつく様な寒さすら
感じさせるほどである。


ラオウは、秩序をもたらす為に
その権力を使う覇王には、
情けや愛は不要だと思っていた
その権力を使う主な対象は、
自分の支配地域の村人達、自分の部下達だけではなかった。

この辺りが、サウザーと最も異なる点だと思われるが、
自分自身すらも、その権力を使う対象だったと思う。

ケンシロウとの2度目の闘いを経て、
ラオウは、ケンシロウの哀しみに恐怖した。

その恐怖を拭うために、かつての恐怖した
山のフドウに、挑むことにしたラオウ
その際、ラオウは、線を引き、
自分がこの線よりも、一歩でもひけば、自分の背中に
すべての矢を放てと命じた。

もし、ラオウではなく、サウザーならば、
退くことなく、戦いを挑むだろうが、
ラオウの様に、自分がこの線よりも、一歩でもひけば、
自分の背中にすべての矢を放てと部下に
命じたりはしないだろうと考えられる。

それにしても、
ケンシロウへの恐怖を拭う為とはいえ、
自分の生死に関わる様なことを
迷いや躊躇いもなく部下達に命じたラオウ

まさに、世紀末覇者の名に恥じぬ胆力だと
言えるかもしれない。

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