『引退と隠居について』(その2)

7月2日

(2)『キン肉マンⅡ世』

『キン肉マンⅡ世』(第一部)及び
『キン肉マンⅡ世 究極の超人タッグ編』には、

キン肉マンⅡ世こと万太郎達、
新世代正義超人の活躍だけでなく、

キン肉マンをはじめとする正義超人達が、
王位争奪戦後、
現役を引退して、どの様に生活をしていたのかが
描かれている。

正義超人軍の約8年間にわたる激闘の結果、
地球に平和がもたらされた。

それと同時に、正義超人軍は解散
正義超人達は、
それぞれの故郷へ帰り、散り散りとなり、
現役を退く事になった。

約8年の末に、ようやく手にすることができた平和だった。

だが、
程度の差こそあれ、闘うことに充実感や
よろこびを本能的に求める超人達である。

自分達が年齢的に、限界がきたからだとか
新しい世代の若い超人達が、台頭してきたからと
言うのならば、いざ知らず、

平和になって、闘う必要がなくなり、
現役を退かざるを得ないからといって、
いきなり違う道など、いとも簡単に歩けるわけなどなかった。

それどころか、その道を歩こうとする
決心すら簡単につかなかっただろう。

キン肉マンは、現役引退後、キン肉族の大王となったが、
超人レスラーとして、かつての仲間達との真剣勝負の練習試合を
しない限りはキン肉星の大王の王冠を戴く決心ができなかった。

テリーマンも、現役引退後、結婚することになるが、
どうしても、キン肉マンとの決着をつけない限りは、
結婚する決心がつかなかった。

その決心をつけるまで、
キン肉マンは、王位争奪戦終了後から、半年程の時間を要した。

いや、もしかしたら、半年も時間を要したといえばいいのかもしれないが、
超人達の中には、現役を引退して、違う道を歩くまでに、
キン肉マン以上に、時間を要した者もいた。

ブロッケンJr.は、幼き頃より乱世の世界で、
闘う日々だったので、全く他の世界を知らなかった。

また、正義超人軍の精鋭とはいえ、
他の正義超人軍の精鋭には、
いつも、差をつけられ、いつの間にか、
中堅のポストに甘んじていた。

それ故に、現役を退かざるを得ない状況になっても、
超人として、心にわだかまりがあった様な状態となり、
進むべき道を見出すどころではなかった。

王位争奪戦終了から約二十数年間、
酒を飲んでは、進むべき道を見いだせないことを嘆く日々を送っていた。

しかし、後に弟子となるジェイドに出会った時、
かつて、自分がナンバーワンの超人レスラーを目指していたことを
思い出し、弟子と共に、ナンバーワンの超人レスラーへの道を
歩むことを決意した。

超人として、進むべき道を二十数年間かかったにせよ、
みつけだすことができたのである。

超人オリンピック ザ・レザレクションを経て、
ジェイドが一人の正義超人として、師匠である自分から
巣立ちしたことを見届けると
「老兵は去りゆくのみ」と言い残し、
ブロッケンJr.は、試合会場から去った。

弟子の巣立ちを認めたことで、
自分の正義超人としての人生に、
完全に、ピリオドがうつことができたのかもしれない。

その後のブロッケンJr.は描かれていないので、
超人レスラーとは違う道を歩んでいたのかどうかは、
わからないが、
少なくとも、酒を飲んでは、進むべき道を見いだせないことを嘆く日々を
おくっていないことだけは確かだと思う。

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