『週刊ヤングジャンプについて』(その3)

12月10日

(3)はいすくーる仁義〔後編〕

情二は、白鳥先生に一目ぼれして以来、

(よく言えば、)一人の純愛に生きる青年として、
白鳥先生の好感度をあげて、彼女との愛を育む為に、色々とした。

また、物語の中盤以降になると、教会で3人の園児の面倒をみている
クリスチャンのルリ子先生にも一目ぼれした。

(よく言えば、)一人の純愛に生きる青年として、
その為、彼女の好感度もあげて、彼女との愛を育む為に、色々とした。

ちなみに、
そんな彼女達へのアプローチとして、最初にとった行動として、
自分の過去を語るのだが、その過去は、全くの嘘だった。

白鳥先生には、自分はスイスの外交官の息子で、
両親とやさしい姉(※1)がいて、幸せな日々を暮らしていたが、
飛行機事故で、両親と姉を亡くしたと言った。
(ちなみに、白鳥先生をみていると死んだ姉を
思い出すからなのか、こんな過去を語るのかと涙ながらに言ったことで、
もらい泣きした白鳥先生にお姉さんと言って、抱きついていたが)

ルリ子先生には、辛い過去のせいで、心がささくれだっていたが、
聖書によって、心が洗われて以来、苦学を重ねて教師になったと言った。


(※1)情二には、倫子という看護師をしている姉がいる。 
教師として赴任後は、その姉と2人暮らしで生活している。 
この姉は、決して悪人ではないが、日頃の言動に、やさしさなどない。 
むしろ、情二よりも容赦がない場合もある。
情二が朝食で文句をいえば、ポットを頭にぶつける。 

情二の寝言がひどい場合は、時計を思いっきりぶつける。 
夜勤明けの時に、情二が買い物を断ると、タバコの火を情二に落とそうとした。


彼女達に嘘の過去を言ってアプローチして、

聖職者の鑑の様なスタンスで、彼女達との愛を深めようとした。
(まぁ、実際に、行動の動機はともかく、行動の結果、
聖職者の鑑みたいなこともしているので、
彼女達も情二のことを、とても立派な教師だと信じて疑わなかったと思う)

まぁ、はっきり言って、聖者のふりをして、二股していると
言われても仕方がない様なことをしていたが、

彼女達のピンチや彼女達が辛いときは、傷つき血を流すことも
厭わなかった。 分け隔てなく彼女達の為に、身を粉にして
闘うことも厭わなかった。

実際、情二が必ずしも対処する義務はなかったと思うが、
白鳥先生が自分のクラスの登校拒否の生徒で悩んでいる時は、
その生徒を登校させる為に、情二なりのやり方で対処した。

(詳細を話すと長くなるので、大雑把に述べるけど)
ルリ子先生が、教会の地上げの件で、どうしようもなく悩んでいる時、
地上げを回避する条件が地下のトーナメント、通称パンクラチオンで
優勝することだったので、そのパンクラチオンに参加した。
ボロボロに傷ついたが、どうにか優勝することで、
ルリ子先生のピンチを救った。

彼女達の為ならば、身を粉にして闘うことも厭わない
情二だったが、自分の愛を邪魔する者に対しては、容赦しなかった。

卑怯だの、汚いだの、えげつないだのと言われても
しかたないことをしたが、それも、
また、ある意味愛の為に、全力で精一杯行動していたと
言えるかもしれない。

情二は、一目ぼれして以来、白鳥先生との愛を深めようと
するが、すれ違うこともあった。

ある日、情二は白鳥先生に本気で愛していると告白して、
白鳥先生に気持ちを聞かせてほしいと言った。

白鳥先生も、情二を慕っていると言ったのだが、
間の悪いにことに、チャイムが鳴ってしまい、
情二は、聞きとることができなかった。

白鳥先生も、情二に、慕っていると言ったことで、
何か、とてつもなく恥ずかしくなったのだろう
逃げる様に去った。

それ以来、白鳥先生は、恥ずかしさのあまり、情二と
話すこともできなくなったのだろう。
情二が挨拶しても、結果的に無視してしまう。

その後も、情二は、何とか関係を修復しようとするが、
色々あって、上手く行かない

そんなある日、学校で生徒会が、あるアンケートを提案してきた。
そのアンケートとの内容とは、「この先生は人として尊敬できる」等、
色んな項目で、教師に対する生徒の意見をランキング形式でとると
いったものだった。

学校の教師達は、そのアンケートに激しく反対した。

ある意味、当然といえば当然だった。

教師からすれば、そのアンケートは、
要するに、生徒が教師をランク付けする様なものである。
(教師からすれば、生意気極まりなかっただろう
教師は店員で、生徒はお客様じゃないのだ。 教師の仕事を
何でサービス業の様にランク付けされなきゃならないと
思ったのかもしれない)

だが、情二は言った。
生徒達の本当の声を聞く機会をつぶしてはいけないと

情二の意見で、アンケートは行われることになったが、
別に、情二は生徒達の本当の声を聞く機会を守ろうしたわけではない
このアンケートを白鳥先生との関係を修復する有効なツールとして
利用しようと考えたのだった。

アンケートで上位をとれば、白鳥先生が自分を見直してくれる。
そうすれば、関係も自然と修復できると

夜に、情二は学校に忍び込んで、
おそらくは数百枚はあろうかというアンケートに
自分の名前を早朝まで書いた。

その結果、情二は、アンケートで上位をとった。
白鳥先生との関係も修復できた。

だが、情二は、全く気づいていなかった。
夜中から早朝にかけて書いたアンケートは、
プリントのミス等で、アンケートの結果を公表する前に
とっとと捨てるものだったのである。

つまり、自分の人徳でアンケートの上位をとったのである。

さて、情二は、教師になりたくてなったわけじゃなかった。
だが、白鳥先生に一目ぼれして、教師の仕事を悪くないと思いはじめた。
最初は、白鳥先生の好感度を上げて、愛を深めたい為に、全力で
聖職者の鑑を演じていただけだったのかもしれない。

だが、その精一杯の行動の結果、当人も気づかぬ内に、
自分の教師としての仁義
はいすくーる仁義を作り上げていったのかもしれない。

そのはいすくーる仁義が、
当人も気づかぬ内に、別に、白鳥先生が関わっていなくても、
生徒達の為に、教師として行動をとらせる様になった。

物語の終盤になって、情二は、白鳥先生の笑顔をみて思う。

自分がまがりなりにも教師を続ける事ができたのは、
白鳥先生のおかげかもしれない

また、そんな情二だからこそ、言えるのかもしれない。

人は精一杯生きればいい この天と地の間で

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