『正義超人 ベンキマン』(後編)

5月18日

第21回超人オリンピックから約8年後、
完璧超人軍、正義超人軍、悪魔超人軍の間で、
不可侵条約が成立した。

だが、キン肉マンの火事場のクソ力を
危険視していた完璧超人軍の指導者である超人閻魔は、

不可侵条約を無効にして、キン肉マンをはじめとする正義超人達を
抹殺する為に、正義超人軍に超人戦争をしかけようした。

超人達の為に、超人の神の座をおりた男の行動とは思えない
まさに、暴走だった。

不可侵条約を破棄させて超人戦争をしかけさせない為にも、
ベンキマンも立ち上がったが、何もできずに
超人閻魔の「零の悲劇」の前に、あっさりと返り討ちにあった。

戦いは、正義超人軍と完璧超人軍の超人戦争へと突入、

そのうえ、悪魔超人軍の介入もあって、
激しさを増して、史上最悪の超人大戦争となった。

その後、正義超人軍及び悪魔超人軍の主力メンバーの奮闘、
悪魔将軍と超人閻魔の最終決戦を経て、

完璧超人軍、正義超人軍、悪魔超人軍の間に
和解が成立することで、戦いは終わった。

しかし、これで超人界に平和が訪れたわけではなかった。

世の怨念の集合体といわれる大魔王サタンが新たに見出した刺客
オメガ・ケンタウリの六槍客が地球襲撃に向かう。

主力メンバーが不在の正義超人軍だったが、
オメガ・ケンタウリの六槍客を迎えうつべく、
かつての超人オリンピックの5人のファイナリスト達
ウルフマン、カレクック、ベンキマン、
カナディアンマン、ティーパックマンが立ち上がる。

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(↑ベンキマンとザ・ベンキーマン その3)

カナディアンマンは、
先の完璧超人軍との大戦では、正義超人軍の主力メンバー達の
激闘に次ぐ激闘をみせられながらも、

正義超人として何の役にも立たなかったことに、
自分でも腹立たしく思っていた。

だからこそ、自分の含めた5人の正義超人達は、
オメガ・ケンタウリの六槍客を迎えうつ為に、立ち上がった。

ベンキマンも、同じ思いだったと思う。

かつて自分の両親や同胞の仇を討つこともできず、返り討ちにあった
さらに、先の完璧超人軍との大戦でも、何の役にも立たず、
超人閻魔に、あっさりと返り討ちにあった。

そんなベンキマンだからこそ、
感情を面に出すことはなかったにせよ、その思いは、
より一層、強かったと思う。

オメガ・ケンタウリの六槍客の一人で
体格では、自分より、はるかに大きいギヤマスターに
ベンキマンは、立ち向かう。

ギヤマスターの体の各部のギヤに、
傷つき、ピンチに陥りながらも、
ベンキマンは、ベンキーヤ一族の誇りと古代インカの叡智で、
体格やパワーの差をものともしない攻勢をみせる。

画像

(↑ベンキマンとザ・ベンキーマン その4)

しかし、ギヤマスターの牙城を崩すことはできず、
ギヤマスターの攻撃に、手負いの状態になるが、
ベンキマンは、倒れない
戦いで死んだ正義超人の同志達
ティーパックマンとカナディアンマン(※1)の無念を力に変えたのである。

(※1)カナディアンマンは、オメガ・ケンタウリの六槍客の一人
パイレートマンに果敢に挑むが、実力差で敗北している


つまり、キン肉マン、テリーマン、ロビンマスク達
正義超人軍の主力メンバーが、得意とする火事場のクソ力を
ベンキマンも発動させたのである。

ベンキマン流の火事場のクソ力で、
ついに、ベンキマンは自己最大の必殺技、
『恐怖のベンキ流し』でギヤマスターを自分の体の便器に流す

それでも、ギヤマスターの牙城を崩せなかった。
本気を出したギヤマスターは、ギヤの回転を推進力に変換して、
何とベンキマンの便器ボディを破壊しながら脱出したのである。

最大の必殺技を破られてしまったベンキマン
そのまま、ギヤマスターの必殺技、
『ジェノサイドギヤ』で全身をズタズタに破壊されてしまう。

全身が破壊されながらも、火事場のクソ力を発動させようとする
ベンキマンだったが、その力も風前の灯の様なものだった。

正義超人として、仲間の仇をとれないことを悔やみながら
ベンキマンは力尽きてしまう。

ベンキマンは敗北した。

だが、ベンキマンが、
ティーパックマンとカナディアンマン
倒れた同志の遺志を継いで闘った様に、

ベンキマンの遺志も、カレクックとウルフマンが継いで
闘うことになるだろうと思われる。

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