小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を読みました その4

7月28日

小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の
大まかなストーリーを、3回の記事にわけて、
述べさせていただきましたが、

今回の記事からは、
小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の
印象に残っているキャラクター及びMSについて
述べてみたいと思います。

(4)ブライト・ノア

ブライト・ノア
一年戦争、グリプス戦役、第一次ネオ・ジオン戦争で、
ホワイトベース、アーガマ、ネェル・アーガマ
連邦軍、エゥーゴの主要な戦艦の艦長を歴任

当人は、謙遜と自嘲の意味をこめて、
クルーやパイロット達から、
ジャパニーズ・オットチャンと呼ばれ
バカにされている様な艦長だと思っているらしい。

しかし、ジオン公国軍やティターンズ、ネオ・ジオン軍相手に
退くことなく戦い抜いた実績は、連邦軍からすれば、
ブライトもニュータイプだと勘違いさせるには、十分だったらしく、

一年戦争後、閑職を与えられても、
宇宙にでることはできたブライトだったが、

第一次ネオ・ジオン戦争後は、連邦軍により、
宇宙にでることもできなかった。

幸運なのか、不運なのかは、わからないが、
シャアが叛乱を起こしたことで、ブライトは、
宇宙にあがり、ロンド・ベルに参画できたのは、
フィフス・ルナをめぐる戦いの一ヶ月前だった。

ブライトも、アムロ同様、

一年戦争時代とは違い、
何が何でも、
シャアを倒さなければならないという思いに、燃えていたと思う。

ただ、アムロと違い、
その思いは、強迫観念の域に達していたのだと思う。
(もしかしたら、映画以上に、
強迫観念にとらわれているのかもしれない)

実際、映画では言っていないと思うが、
小説では、フィフス・ルナをめぐる戦いで、
ブライトは、アムロに、はっきりと言っている。

「あの裏切り者の息の根は俺達で止めにゃな!?」と

アムロも、ブライトと同じ思いだったにせよ、
ブライトの様子に、強迫観念を
感じ取っていたのだと思う。

「燃えるなよ。 艦長……?」と
アムロは、ブライトに、
牽制みたいなセリフを言っていた。

画像

〔↑ブライト・ノア(映画版と小説版)(※1)

(※1)ブライト・ノア(小説版)のイラストについて、
オフィシャルのカラーがわからなかったので、
過去に描いたガディ・キンゼーのイラスト等を参考に、
想像で色を塗りました。


ブライトが、アムロに、この様なことを言うのは、
戦いの相手が、シャア・アズナブルだからだと思う。

シャア自身は、自分の事を高く評価していないと思うが、

シャアは、アムロにとっては、無視できない、
まさに超えるべきライバルであり、シャアの力量やカリスマを認めていた。 
また、シャア相手では、命を落とす危険性も大いにあると考えていたと思うが、

ブライトにとっても、シャアは、無視できない存在であり、
理解した内容がアムロとは違うかもしれないが、ブライトなりに、
シャアの存在を理解して認めていた。
また、アムロ同様、シャアが相手では、
命を落とす危険性も大いにあるからだと考えていたと思う。

もともとが、神経質とかではなく、
不器用なぐらい生真面目で正直なブライトだからこそ、
戦況がロンド・ベルに不利になるにつれ、
強迫観念に拍車がかかっていたのだと思う。
(シャアを止めなければ、アクシズが地球へ落下してしまうのだから
尚更だったと思う。)

(グリプス戦役や第一次ネオ・ジオン戦争では、
全く考えた事もなかったということはないと思うが)
シャアとの戦いで自分が、戦死した場合のことも考えていたと思う。

その際は、息子が、妻と娘を守ってくれることを望んでいた。

だからこそ、ブライトは、
ハサウェイが、クェスを取り戻すために、ラー・カイラムに
乗り込んだのを知った時は、
ハサウェイの頬を手加減せずに、はたいた。

その様子に、アムロも、
「男の子は、これぐらいの方がいい」と牽制しようとした。

強迫観念がなければ、アムロの牽制も聞き入れる余裕があったのかもしれないが、
この時のブライトは「茶化すな!!」と言ってアムロの牽制を無視した。

でも、その強迫観念が、ブライトに、これまでにない覚悟させた。
アクシズ降下阻止の為の三段構えの作戦をたてた際、
ブライトは、集まったクルー達に対して敬礼しながら言った。

「すまんが、諸君、みんなの命をくれ!」と

三段構えの作戦の内、
νガンダムのハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー
カムランから譲り受けた核弾頭を以ってしても、
アクシズの降下は阻止できない。

いよいよ、三段構えの作戦の最後の作戦として、
アクシズ内部へ潜入して、内部から爆破させる作戦が遂行するべき時がきた。

その作戦は、艦長であるブライト自らが、その任務についた。

小説を読むまでは、このシーンに対して、
「ブライト、活躍しているなぁ」といった程度にしか思わなかったが、

よくよく考えてみれば、
小説にも書かれている様に、この任務は、指揮官である艦長自らが、
必ず、任務につく必要はなかった。
また、ブライトは、自分が、その任務につくとは、
作戦会議でも言わなかった。

下手をすれば、命を落とす可能性が極めて高い危険な任務である。
その任務で指揮する者が、いなくなってしまうと、旗艦も撃墜されて、
部隊が機能しなくなる危険性が高い

やはり、必ず作戦通りに遂行しないといけない
そうしなければ、シャアを阻止できないという強迫観念が
ブライトを、その任務につかせたのだと思う。

みようによっては、素晴らしく勇敢な行動とも、
とることができれば、悲壮な行動ともとれる。

あるいは、指揮官がするべきではない
馬鹿な行動ともとることもできる。

幸いにも、ブライトは、その任務から生還することができたが、
アクシズの破片が地球へ降下するのを
阻止できる事ができなかった。

そのことで、強迫観念が、ますますヒートアップしたのかもしれない。
ブライトは、ラー・カイラムを前に出して、
アクシズの進入角度を変更させようとした。

だが、戦闘で、装甲がボロボロになっているラー・カイラムで、
そんな行動をとるなど、もはや無謀且つ無茶でしかないとのことで、
メラン副艦に止められていた。

νガンダムから発せられた光の壁が、アクシズの破片の落下を阻止して
針路を変えさせる。

それを確認することができたブライトは、
アムロにすぐさま離脱する様に、クルーに伝えさせようとした。
だが、機体がオーバーロードしているので、無線が通じなかった。

さて、ブライトにとって、
アムロは、一年戦争以来、約14年間、
共に戦い抜いてきた
まさに、戦友ともいうべき存在であると思う。

この戦友の存在がなければ、ブライトは、強迫観念にとらわれすぎて、
アクシズの降下を阻止できずに、命をおとしていたのかもしれない。

小説では、アクシズの破片を押し返す光の帯の中にいたまま、
離脱できず、コクピットも灼熱化している戦友の機体を
みて、ブライトが何を思ったのかとは、書かれていない。

ただ、メスタの様に、戦友の運命は、感じ取っていたとは思う。

(うろ覚えのところはあるので、間違っている可能性があるが)
第二次ネオ・ジオン戦争から
約3年後の物語である『ガンダムUC』で、
ブライトが、部屋にアムロの写真を置いていたあたり、ブライトの胸中に
大きな悲しみがあったことだけは確かだと思う。

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