『PCエンジンについて Vol.2』(その13)

4月23日

(11)天外魔境Ⅱの敵役達(前編)

ゲームでも、漫画でも、ドラマでも、
ベビーフェイスだけでは成り立たないと思う。

敵役、
俗に言うヒールも、いてこそ成り立つものだと思う。

例え、ベビーフェイスが、いくら、カッコイイ技で、
超がつく様な難敵と呼べる様な敵役を倒しても、

その敵役に、何の背景やキャラクターもなければ、

漫画やドラマの場合、ドラマチックや面白さ等は、
何ひとつないだろう。

また、ゲームの場合、倒したという達成感及び、
そのことを友達等に自慢できる
よろこびは、あるのだろう

しかし、人によっては、
それだけでは、何となく
味気ない場合もあると思う。

「天外魔境Ⅱ」がPCエンジンの
最高傑作の一つだと言われるのも、

敵役が、単なる敵役ではなく、

背景やキャラクターを、
きちんと持っているからこそだからだと思う。

今回は、ある意味、
火の勇者達以上に、灰汁の強い敵役である
3人の根の一族の将軍について述べてみようかと思う。

PCエンジン_6g.jpg
(↑はまぐり姫と菊五郎)

(1)菊五郎(イラスト右)

そのみかけ通りと言うべきか、カブキ団十郎同様、

超がつくほど、
めだちたがり屋で派手好み、

自分よりも、地味な奴は、馬鹿にする。

さらに、カブキ団十郎と同じ様に、
自分よりも派手な奴は認めることはない

また、自分こそが、伊達男だと信じて疑わないと
思われる根の一族の将軍、

カブキ団十郎と菊五郎の言動、共通点は多いが、

ただ、カブキ団十郎の言動と違うのは、

菊五郎の言動には、
確かに、派手で滑稽で面白い部分があるが
中身がなく、ポリシーも、とても薄い
さらに、底が浅い。

そのことが、よくわかるエピソードがある。

菊五郎は、初めて対面した際、卍丸とカブキに言った
君達は、僕を尊敬する言葉を5回言うだろうと、

菊五郎の言うとおり、
2人は、菊五郎を尊敬する言葉を5回言った

なぜなら、
物語を進める上で
必要なダンジョンの5つの扉の合言葉が

「菊五郎偉い」と設定されてあったので、
2人は、言わざるを得なかったのだ。

それなのに、
菊五郎は、何の躊躇いもなく、
2人に、ドヤ顔で、どうだと言わんばかりだった。

仮に、カブキ団十郎が、同じ立場にいたならば、
こんなマネは、決してしないだろう。

でも、菊五郎が、こんな言動をとるのも、

菊五郎の境遇が、
全く関係していないわけではないと思われる。

菊五郎は、もとから、根の一族の戦士ではなかった。
もとは、役者だった

(おまけに、戦闘力は、
人間達すれば、脅威を感じるものだったが、

物語で、火の勇者達に
術を授けてくれる天狗達からすれば、
素人と言ってもいいレベルらしい

おそらく、根の一族でも、
同じ様な認識を持たれていたと思う)

(憶測なので、間違っている可能性も大いにあるが)
しかし、根の一族は、戦士ではない者に対して、
容赦なく、冷遇していたらしいから、

役者が、
根の一族で、どの様に認知されていたのかは、
想像に難くないと思う。

また、菊五郎も、根の一族で、どの様な認識を
持たれていたのかは、何となく、察していたと思う。

その認識は、将軍になっても、変わっていないと
察していたと思う。

だからこそ、中身がなくても、ポリシーが薄くても、
自分こそが伊達男だとアピールすることをもって、
他の根の一族の将軍や敵である火の勇者達に
対抗しようとしていたのではないのだろうか

まぁ、それはともかく、菊五郎は、

自分の配下の中ボスを、戦う前に
わざわざ、自分で、火の勇者達に紹介する等、

将軍という肩書きを持っていっても、
その戦う姿は、
(程度の低い、愚かな部分はあるにせよ)役者だった。

散り際も、役者みたいな台詞をのこして散った。

カブキ団十郎は、軽薄だが、いついかなる時も、

(超がつくほどの問題児な部分はあるにせよ)
役者であると同時に、偉大な勇者だった。

菊五郎は、滑稽で、愚かで、底が浅くて、
薄いが、

いついかなる時も、

命を落とす時さえでも、役者だった。

ある意味、
役者の矜持で、最期まで
勇者達に立ち向かったとも言えなくもないだろうか

(2)はまぐり姫

根の一族で、誰もが認められている思われる程の
美貌の持ち主、

また、そこいらの根の一族よりも、
はるかに高いらしい生命力の持ち主でもあり、
幻術の使い手でもある。

その幻術は、
決して侮っていいレベルなどではなく、卍丸と極楽太郎を、
翻弄して、苦戦させた

(ちなみに、その幻術に阻まれ、
はまぐり姫の居城に、たどり着くことさえも、
かなり苦労するのだが)

(多分だけど)カブキ団十郎を、その幻術で、
みごとに、捕えたらしく、
巧みに、卍丸達を油断させて攻撃する為に、
カブキ団十郎に化けた

だが、いくらレベルの高い
技術の持ち主でも、ミスはつきもの、
カブキ団十郎に化けたのは、よかったが、

カブキ団十郎の軽薄さを
把握していなかったことが原因で、卍丸達に、
幻術を破られてしまうのだが

さて、はまぐり姫は、自分の支配した
美人ばかりいることで有名な村の美女達全員の顔を、
ホタテの様な貝殻に変えてしまった。

村人は、はまぐり姫は、自分以外の美女は認めないのだと
嘆いていたが、実際は違う。

はまぐり姫の美貌は、仮の姿で、
真の姿は、当人が言う様に醜いからだったのだ。

はまぐり姫は、もともと根の一族の人間ではない。
もとは、一人の人魚だった

それが、根の一族にとって、
神ともよべる存在であるヨミが、みずから、改造した結果、

並外れた戦闘力と美貌を手に入れた同時に、
醜さも手に入れさせられることになった。

根の一族の将軍とはいえ、女である
はまぐり姫には、塗炭の苦しみに値することだと思う。

だからこそ、美貌だけを持っている美女達の顔を、
ホタテの様な貝殻に変えてしまったのだと思う。

はまぐり姫は、真の姿で、卍丸達との最後の戦いを挑む 

しかし、戦いを通して、
カブキ団十郎とさえ、行動を共にできる程、
大きい卍丸の器に、触れたからなのかどうかはわからないが、

戦いに敗れた
はまぐり姫は、醜い姿のまま、死にたくはない
もし、生まれ変われるのならば、卍丸と、

そんな意味合いの言葉をのこして、散った。

その姿に、卍丸は、ヨミに翻弄され、
塗炭の苦しみを背負うことになった
哀れな女の姿をみたのだろう。

根の一族との闘いに、完全決着をつけた後、

火の一族にとって
神とも呼べる存在であるマリの力をもって、卍丸は
はまぐり姫を、一人の人間の女として
生き返らせたみたいである

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