『週刊ヤングジャンプについて』(その9)

5月24日

押忍!! 空手部(その6)

(11)大阪魂として (最大の恩師との闘い 中編)

佐川が飯村と対戦する 十字郎と力山とは違い、

佐川は左腕の骨折が完治していない。 
もちろん、高木はとめたのだが、
佐川も、大阪を不良として歩いてきた意地がある 

腕を折られて、負けたままでは、不良として、おわりだ

ましてや、学校で、自分を慕ってくれる者達が、
肩身の狭い思いをする

佐川は、左腕が使えない状態で、飯村と闘う

飯村のムエタイの技に、
まともに防御すらできない佐川

一方的な展開だったが、それでも、佐川は、立ち上がり、
飯村の止めの一撃を、かろうじてかわす

その際にできた隙をついて、
佐川は、正拳をくりだす。

佐川の正拳が、飯村の胸の急所にクリーンヒットした。

佐川の逆転勝利だった。
圧倒的に、不利な状況を、ひっくり返した佐川に、

ギャラリーである大阪の不良達は、歓声をあげる

歓声が、わきあがる倉庫の外、

神雷は、力山を、ひそかに呼び出していた。

帽子、マスク、サングラスで、顔を隠しているとはいえ、

その男が、
かつて、ただ孤独なだけの、暴れん坊で、終わるはずだった
自分を救ってくれた恩人だと力山は、わかったと同時に、

その恩人が、敵のチームのリーダーであることに、
大いに、驚いたであろうと思われる力山に
神雷は、大阪の為に、高木を倒せと言う。

神雷への恩義、

また、神雷が相手では、
いくら高木でも勝つことはできまい

それならば、高木を倒して、無条件降伏すれば、

先の神戸の三本柱との闘いの様に、
多くの大阪の不良達が傷つくことを

避けられると判断した力山は、
高木に闘いを挑むことにする

だが、恩人が、
変わり果てたと言ってもいいぐらい
すっかり、変わっていたからだと思う

心の底では、自分の判断に、力山は、逡巡していたが

仲間に裏切られる様な形で、闘いを挑まれる高木、
だが、高木は大阪魂として、力山の挑戦をうける。

しかも、柔道の使い手である力山相手に、学ランの上着を
着用したまま、高木は闘うことにしたのだ。

上着を脱いで、

上半身、裸で闘えば、力山の柔道の技を
ある程度は、制限できるはずなのに、
高木はそれをしなかった。

高木は啖呵をきった
服を着て、負けるようでは、
所詮、自分はトップに立つ器ではなかったということだと

案の定、高木は、力山の柔道の技に、苦戦する。

だが、高木は、大阪魂として倒れなかった

そんな高木に、力山の逡巡は、大きくなっていた

その技の冴えを鈍らせるほどに、

闘いを通して、高木は力山の逡巡を感じ取っていた。
高木は、力山の逡巡を、断ち切るかの様に、
拳の連打を力山にくらわせて、倒した。

高木と闘ってみて、確信した力山は、高木に言う。

高木ならば、神雷に勝てるかもしれないと、
さらに、神雷が、かつての
神雷ではなくなっていることを、力山は
言おうとしたが、忌羅に止めをさされてしまう。

高木は、力山の言葉と、この忌羅の行動で、完全に理解した

はっきりと、高木は、忌羅に言った。 

自分達にとって、最大の恩師である
神雷こそが、四国の「赤い稲妻」であり、忌羅は、
大阪魂の座とひきかえに、「赤い稲妻」のスパイとなって、
チームを弱体化させる為に、内紛を起こしたことを

高木に指摘されても、忌羅は、全く動じない。

神雷より大阪魂のことを聞いて以来、
大阪魂になることだけが、
人をひきつけるのが下手で、孤独だった忌羅の望みだったからだ。

大阪魂の座を得る為なら、
敵軍のスパイになることに、忌羅は何の躊躇いもなかったのだ

敵軍のスパイとなって、
チーム内に内紛を起こした忌羅を倒してくれと、
大阪の不良達が応援してくれても、高木は力山との闘いで満身創痍、
さすがに、連戦などできない

高木が回復する為の時間をかせぐ為に、
決して軽くはないダメージをおいながらも、十字郎が忌羅と
闘う為に、立ち上がる。

高木は、十字郎を止めようとしたが、

チームの為だと言われれば、
良くも悪くも情が深い男、高木は、休まざるを得ない。

だが、10人の大阪の
有数の猛者達の中でも、忌羅の実力は抜きんでていた
わずか30秒ほどで、十字郎は、忌羅の風の拳(※1)に敗れ去る

(※1)風の様な動きとスピードで、
拳や蹴りを繰り出すことが特徴の忌羅の拳、
余談だが、忌羅も、SFC版『押忍!! 空手部』に登場している


高木の供に来ていた松下と斎藤も、立ち上がるが、
2人では、忌羅の相手にすらならない。 

2人とも、それぞれ、たった一撃で倒れる。

3人の、1分にも満たない時間かせぎだったが、
高木は回復して立ち上がることができた。

高木と忌羅の闘いがはじまった。 
いくら回復しても、忌羅の技のスピードに、
高木は防御しきれない
たちまち、劣勢に追い込まれる

だが、高木は大阪魂として、同じ恩師から薫陶を
授かった者としてチームの為、忌羅の為に、
倒れるわけにはいかなかった。

かつて、共に神雷に稽古をつけてもらった頃の
友達だった時の忌羅に戻ってくれと言わんばかりに、
高木は、渾身の一撃を放つ

高木の一撃は、
とっさにガードした忌羅の左腕ごと、あばら骨も砕いた。

それでも、忌羅は倒れない

敵軍のスパイになった忌羅に対しても、友情をもって闘う
そんな高木の姿勢が、ギャラリーである大阪の不良達に、
高木の気持ちを感じ取らせて、大きく動かしたのかもしれない

大阪の不良達が、一斉に忌羅の名前を呼んだ。

そのことが、大阪魂の称号がなくても、
自分は孤独ではないことを、忌羅に悟らせ、
高木こそが、大阪魂と完全に認めさせた。

高木と忌羅の闘いに決着がついたのだ。
つまり、チーム内の内紛を
高木は、完全に治めたのだ。

だが、喜んでばかりもいられない
これから先の闘いのことを考えると、代償が大きかった。

自分のしたことに忌羅は強く責任を感じたのだろう
大声で叫ぶ 神雷、出て来いと

倉庫のコンテナを背にして、四国の「赤い稲妻」である
神雷が立っていた。

高木は、頭でわかっても、
心で認識できないのだろう 体が震えていた。

左腕が使えない状態だが、忌羅は、神雷と対峙する

高木の「人を呼ぶ拳」で頑な心を砕いてもらったことで、

自分達にとっての最大の恩師が、

もはや恩師ではなく、
ただの私怨で動く男に
成り果てていることを痛感したのだろう。

悲しみ、怒り、憎しみ等を込めて、忌羅は言った
神雷、あんたは、くさっていると

そんな一番弟子の攻撃も、
今の神雷には、全く通じなかった。
何の躊躇いもなく、稲妻の拳で、一番弟子を倒した。

この事態に、大阪の不良達が、神雷に襲いかかろうとした。
だが、それは、できなかった。

神雷のチームの兵隊達が、
既に、高木と大阪の不良達を取り囲んでいたからだ。

つまり、神雷に、その気さえあれば、すぐにでも、
大阪の不良のチームを陥落させることが
できるということだった。

だが、神雷は、それをしなかった。
当然と言えば当然なのかもしれない 
神雷にしてみれば、森上を超えて、乙生をモノにしてから、
大阪の不良のチームを叩きつぶしてこそ意味がある。

策略だけで、弱体化した大阪の不良のチームを叩きつぶすことが、
自分の勝利だと思うのならば、2年半も修業に費やさないだろう

神雷は高木に言う
今回の余興は、高木の大阪魂としての力量を試しただけだと

高木には、にわかに認識できない言葉だ。
自分にとって、最大の恩師、
この恩師のおかげで、今の自分がある。

その恩師が、チームの内紛を余興よばわりして、
自分の一番弟子を出しに使う

認識したくない事態に、高木は強く言う。
お前は、だんじて神雷さんではないと

だが、神雷は、そんな二番弟子を嘲笑うかの帽子を脱ぐ、
サングラスをはずす。

高木の、よく知る顔が次第にあらわとなる
それでも、高木は、神雷さんであるはずがないと
認めたくない現実を、全力で否定しようとした。

だが、マスクも外して、あらわになった「赤い稲妻」の顔は、
まぎれもなく、高木にとって最大の恩師、神雷の顔だった。

現実に、打ちのめされた二番弟子に対して、
かつての恩師は、不敵に言う。 午前0時になり次第、
自分達のチームの力を大阪にみせてやると

神雷が何をするのかはわからないが、
大阪魂として、高木も、はい、そうですかと言う訳にはいかない。
高木は、神雷を止める為に、拳を繰り出す。

だが、猛者達との闘いで疲弊しているうえに、最大の恩師が、
敵チームのリーダーであるという現実に、
打ちのめされていることで、高木の拳には、迷いがでている。

それで、神雷を倒せるわけがなく、忌羅と同じ様に、
神雷の稲妻の拳に、高木も倒れる

神雷は、高木に宣告する
2週間後に、大阪を完全に自分のものにすると

神雷とその兵隊達が、倉庫を後にした頃、
森上は、乙生を訪ねていた。

空手部主将と大阪魂の地位を、高木に譲っても、
高木が、トップとしての自覚がないからなのだろうか。

空手部では、3年生に進級すると同時に引退なのだが、
森上は、よく空手部に顔を出している。

大阪の有数の猛者達に宛てられた「I.G.」の手紙のこと、
また、その手紙の差出人は、四国の「赤い稲妻」であることも
森上は知っている。

それらのことから、森上は察したのだろう
偉大なる先輩が、四国の「赤い稲妻」として
大阪に帰ってきたことを

2年半前に、袂を別ったとはいえ、
森上にとって神雷は偉大なる先輩、敵として、

闘いたくない できることなら、かつての神雷にもどってほしいとも
思っていたと思われる。 乙生には、

とても酷なことであることは、十分自覚していたが、
神雷を止めてもらうことを頼む為に、乙生を訪ねていたのだった。

時刻は、午前0時、神雷は自軍の兵隊達に襲撃の号令を下す
襲撃する先は、大阪の五つの警察署だった。

大阪の不良のチームに、自分達には、怖いものがないことを
アピールする為、次なる作戦の布石の為に、警察署を襲撃したのだ。

まさか、不良達が警察署を襲撃するなんて
思ってもいなかったのだろう

襲撃された各警察署は、
当分、その機能が回復できない程のダメージを被った

襲撃をおえて、意気揚々と
引きあげる神雷の前に、森上と乙生があらわれる。

自分に耐えがたき屈辱と敗北感を与えた後輩との再会に、
神雷は、殺気立ったが、2人に、声高らかに言う

自分が、森上よりも上であることを、大阪の不良達に思い知らせ、
大阪の不良達にとって神とは、自分なのだと知らしめる為に、

更なる力を身につけて、大阪に帰ってきたと

そんな神雷に対して乙生は静かに言った
やれるものなら、やってみろ 大阪には大阪魂3代目の高木がいる
自分と森上で、みつけだした大阪魂3代目が
神雷程度に倒せるわけがないと

森上は、乙生の言葉に内心、疑問に思う。 
なぜ、止めてくれない なぜ、煽るのかと

神雷も、同じ様な疑問を抱いたが、何も言わない。
また、森上と再会したとしても、今の神雷には、
森上と闘うことよりも、次の作戦を遂行することが優先事項だった。
神雷は、とっとと、2人のもとを去る

神雷が去った後、森上は乙生に、なぜ煽ったのかと問う。
森上の問いに、乙生は、静かに言った。
高木に賭けるしかないと

森上と同じ様に、乙生も、
神雷が、かつての神雷にもどることを願っていたのかもしれない

もはや、自分達では、それはできないどころか、
神雷を止めることさえもできないが、
高木の「人を呼ぶ拳」ならば、それができるかもしれない。

それならば、高木の「人を呼ぶ拳」に賭けてみようと
思っていたのかもしれない

神雷の「稲妻の拳」に倒れた高木だったが、
すぐさま、主治医ともよべる福島のもとに担ぎこまれたので、
幸いにも命には別状はなかった。

しかし、最大の恩師が敵チームのリーダーという事実に、
完膚なきまで高木は打ちのめされていた

喧嘩する闘志すらも微塵に砕かれていた

容態を確認しにきてくれたチームの仲間達に、
神雷さんは、誰にも倒せないから、
自分は、神雷さんをなぐることはできないから、
この喧嘩をおりるとさえ言ってしまうほどだった。

仲間達は、高木に、愛想尽かしをした。
また、高木自身も逃げる様に、
桃千代(※2)と共に大阪を離れた。

(※2)この頃から、桃千代は、髪をのばしている。
自分を天涯孤独と思い込んでいる時の高木に、
わかるはずもないが、髪をのばせば、
高木の母親、志子の若い頃に、瓜二つと言ってもいいぐらい
そっくりである


神雷は、配下の四鬼神(※3)を使用して、
大阪の各校のトップをさらう作戦を遂行する。

(※3)「赤い稲妻」のチームの四天王にあたる四国の各県の
トップでもある4人の不良達、ひとりひとりの実力は、
大阪の有数の猛者達に劣るが、武器を利用した連携攻撃は、
その猛者達すら上回る。 尚、この四鬼神の内、2人は、
SFC版『押忍!! 空手部』に登場している


大阪の各校のトップをさらった神雷は、かつて初代大阪魂と
呼ばれた男とは到底思えないことをした。

神雷は、大阪の各校のトップに、さも可笑しそうに言う。

助けてほしいのならば、
仲間同士で闘って、勝ち残った1人だけ助けてやると

だが、曲がりなりにも、大阪の各校のトップ
神雷に屈せず、立ち向かう者がいた
高木と同じ関五工に通う安藤(※4)である

(※4)関五工ボクシング部に所属している高木の友人、
かつては、佐川同様、高木と対立していたが、
高木に負けてからは友人となった 
(それでも、高木とは、よく衝突はするが)
ちなみに、この安藤も
SFC版『押忍!! 空手部』に登場している


ボクシングのテクニックで、四鬼神に立ち向かうも、
情け容赦なく、叩きつぶされてしまう。

相手が警察でも、何の躊躇いもなく攻撃する。
そのうえ、安藤が、情け容赦なく叩きつぶされた様子をみて、
大阪の各校のトップは、恐怖で、神雷に屈してしまい、
仲間同士で闘ってしまった。

尚、勝ち残った者をひとりだけ、助けると言ったが、
神雷は、助けるつもりは毛頭なかった。
その勝ち残ったひとりを容赦なく叩きつぶした。

森上は、そのことを知って、怒りで震えた。
偉大なる先輩は、既に、偉大なる先輩ではなくなったことに

神雷の策略で、チームの戦力は大幅に低下、
大将である高木もいない。 

そのうえ、各校のトップも、容赦なく叩きつぶされた。
まさに、大阪の不良のチームは、丸裸も同然だった。

それに対して、神雷のチームは、戦力には何ら支障はない。

そんな状況でも、森上は、神雷に闘いを挑むことにした。
先の内紛で、ケガが未だ完治していない8人の猛者達と共に、

桃千代と共に、大阪を離れた高木は、神戸にいた。
そこで、「神戸の三本柱」に出会う。

高木の「人を呼ぶ拳」に、ふれて、
改心していた「神戸の三本柱」は、

高木によみがえってほしかった。 

高木と共に四国の不良チームと闘いたかった。

その為に、高木に、竜虎兄弟の師匠である黄 流雲に
会ってもらうことにした。

親兄弟と同等の存在でもある神雷のおかげで、今の自分がある
だからこそ、神雷を殴れないと言う高木の姿に、流雲は、

50年前、ある意味、甘さと偽善ゆえに、弟である暗海の前に
立つことができなかった頃の自分や兄の陳々の姿をみたのだろうか

高木に、流雲は、はっきりと言った。
それは偽善だ 
本当に愛おしいと思えるならば、命をかけて、殴れると

さらに、桃千代からも、
立ち上がって闘ってほしいと言われからなのだろう

高木は、闘志を燃え上がらせる
松下と斎藤を呼び寄せた。

2人から、森上と8人の猛者達が、
神雷のチームの潜伏先に殴り込みにかけることを聞いた。

だが、高木は、森上達と共に、殴り込みにはいけなかった。

自分の空手では、
到底、神雷の「稲妻の拳」に太刀打ちできないからだ。

神雷に対抗する為に、

神雷が告げたタイムリミット(10日かそこらしかないが)までに、
太極拳を身につけることにしたのである

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