『週刊ヤングジャンプについて』(その12)

7月27日

押忍!! 空手部(その9)

(15)転校先は悪の巣窟!?

東京及び関東は、
(程度の差こそあれ)戦いになりかねない火種が多かった。

当然、高木の転校先の西新宿学院がある新宿、
また、その西新宿学院そのものも、例外ではない

高木の転校先の西新宿学院、

名前だけを聞くと、
いかにもエリート校っぽい名前だが、

新宿では有数の不良の有名校だった。

しかも、ただの不良の有名校ではなかった。

(知っている者は新宿でも、数少ないらしいが、)
この学校には、大東京連合の6部隊のひとつ、
新宿部隊の頭(かしら)である佐藤が在学している。

佐藤は、かつて、西新宿学院で空手部の主将をしていた。

身長は2メートルを超える大男だが、
体格だけに頼った闘い方はしないらしい

佐藤は、空手だけでなく、ボクシングや中国拳法等、
他の格闘技も学んで、自分独自の技を作り上げるだけでなく、
大男ながらも、軽業師の様なフットワークを身につけた

また、「熊の手」(※1)を身につけた

(※1)動物の動きを形象する拳法の一種なのか、
昔のカンフー映画よろしく、
佐藤の左手は、「熊の手」となっている

熊の動きの形象を加味することで、「熊の手」は、
まさに、本物の熊の一撃となる

まぁ、普通の人間なら、
ひとたまりもない一撃となるわけである


いつ頃かは、わからない 佐藤は、
金の為に、強い奴に喧嘩を売っては、

その身につけた技術で、

相手を次々と、病院送りにしていたことから、
新宿では「殺し屋」と呼ばれ、恐れられていた。

さらに、佐藤は、
その力で支配下においた3人の女と1人の男と共に、
空手部を拠点にして、金の為に、悪事を働いた。

その際、顔や素性等、一切、
知られることなく、悪事を働いたからなのか、
あるいは、彼等を恐れて、新宿内の誰もが口をつぐんだのか

彼等は、「影の5人衆」と呼ばれ、

彼等の活動拠点とも言うべき、西新宿学院の空手部は、
学校内でも、新宿でも、悪の巣窟の様に恐れられた。

だが、例え、証拠を残さずに、悪事を働いても、嫌疑はかかる
警察と学校のマークが、きつくなってきたからなのかもしれない。

詳しい時期と理由はわからないが、「影の5人衆」の姿は消えて
空手部は廃部となった。

学校の生徒達は、彼等は、警察に捕まったのだろうと考えた。

しかし、生徒達は知らない 「影の5人衆」は、表舞台から
姿を消しただけだったことに

佐藤は、般若の仮面をつけて、
新宿部隊の頭となり、新宿の不良達の支配者となった。

3人の女は、日本の伝統芸能にでもありそうな、

3種類の「猿」の仮面をつけて、新宿部隊の情報係となった。
ついでに、新宿部隊に歯向かう者達を、神出鬼没のごとく、
あらわれては、粛清する役割も担った

残り1人の男、坂本は西新宿学院の応援団の団長となり、
西新宿学院を支配した。

もっとも、佐藤であれ、坂本であれ、
支配するエリアの違いはあっても、金の為に、
「力」と「恐怖」による支配を行っていることに
変わりはなかった

坂本は、佐藤に匹敵する体格と、並外れた膂力で、
生徒達を「恐怖」で支配して、
学校内で、無法の限りをつくした

佐藤は、「力」と「恐怖」で支配した
新宿の各校から「シノギ」を上納させた

支配している各校の不良達同士で争いがあれば、
「シノギ」の少ない方を、

佐藤は叩きつぶしたのだから、
新宿の各校は、少しでも多くの
「シノギ」を納めるしかなかった。

もちろん、そんな佐藤や坂本に反抗する者達もいたが、
当然、彼等は、そんな者達を叩きのめす

しかし、ただ、叩きのめしただけではなかった

坂本は、みせしめも兼ねて、自分に反逆した

西新宿学院のサッカー部の小堀、柔道部の石塚 
剣道部の山本を、泣いて命乞いをするまで拷問にかけた

佐藤は、反逆者に対して、「きつね狩り」を行った。

「きつね狩り」、

佐藤自らが部隊を率いて、「きつね」である反逆者を、
なりふり構わず、叩きつぶす
作戦のコードネームみたいなものであるが、

この「きつね狩り」の
「なりふり構わず」は、ただただ、非情だった。

「きつね」の中には、
新宿部隊を怖れて、身を潜める者もいた

そんな者を、おびきだす 

あるいは、そんな者の居場所等を探り出す為に、
「きつね」の関係者を徹底的に痛めつけるのである。

尚、その関係者には、
新宿部隊と「きつね」との闘いに、
関わっていなくても、

友達、恋人等、「きつね」と、
少しでも関係があれば、その対象となった。

圧倒的な「力」と「恐怖」を武器に、

まさに、佐藤は、絶対的な力を持つ暴君(※2)として
新宿に君臨していた

(※2)佐藤が、自分の部下達に、その様に呼ばせたのか
部下達が、勝手によんでいるのかは、わからないが、
佐藤は、自分の部下達から、「お屋形様」と呼ばれている


だが、名君だろうが、暴君だろうが、盛者必衰の
理からは逃れられない

(詳しい時期はわからないが)西新宿学院の応援団に、
大竹が入団、応援団の特攻隊長となった。

この大竹、実は、
佐藤の「きつね狩り」に巻き込まれて、命を落とした
恋人の敵討ちの為に、応援団に入団したのである。

(つまり、応援団に潜入して、新宿部隊のことを調べて、

その頭である佐藤に、復讐するつもりだったと思われる)

また、高木が東京へ来る、約半年前から、
渋谷部隊の頭である小川(※3)の策略で、

渋谷を追われた竹内が、
新宿へ流れて、愚連隊を結成する。

(※3)大東京連合の6部隊の頭の紅一点、
戦闘力は、デビッドを除く4部隊の頭には、大きく劣るが、
そこいらの一般人よりは、かなり高く、カミソリの刃を
投げナイフの様に使用して攻撃するのが得意である。

性格は、狡猾で、プライドが高く、勝つ為なら手段を選ばない

勝ち方にも、こだわりや矜持など、一切ない

兵隊達も、せいぜい、
消耗品程度にしか思っていないと思われる。
(部下達からも、大して慕われていないと思う)

では、そんな彼女が、
なぜ渋谷部隊の頭として君臨できたかと言うと、

渋谷部隊最強の男と謳われた猪狩が、
彼女に惚れていたからである。

猪狩が、彼女の下につき、
彼女に反感を抱いていた者達を、倒したからである


この竹内、かつては、渋谷部隊と敵対していたチーム
「渋谷キラーズ」のリーダーであり、高木の様に、
格闘技は、学んでいないが、喧嘩の腕前は、
佐藤が凄腕と認めるほど、優れていた。 

また、渋谷部隊に比べれば、チームの
規模は小さかったが、竹内の人望もあって、
チームの結束力は強かった。

しかし、竹内の妹であるチャコの恋人が、
渋谷部隊との抗争で、命を落とす。 その敵討ちの為に、

渋谷部隊との決戦に臨むも、小川の策略と恫喝で
チーム内のメンバーに裏切られ、袋叩きにあって
新宿へ流れることになった。

そのことで、
渋谷部隊への倒すことを望むだけの血に飢えた狼と化した
竹内は、新宿部隊を倒して、
その兵力を取り込むことを考えていた。

(詳しい時期はわからないが、)その為に、既に
竹内は、新宿部隊のメンバーを何人か倒している。

新宿部隊の内外に、佐藤を倒すことを望む者達がいる

また、西新宿学院にも、
ある意味、新宿部隊の佐藤が倒れることを望む者がいた。

西新宿学院の校長である花森である。

新宿でも有名な不良の学校の校長だが、この校長も、
福島同様、不良に理解はある 不良の大半が、
好きこのんで、不良しているわけではないことを

理解している 不良にも、

普通の生徒達と同じ様に、矜持や友情、優しさ等の
感情があることを理解している 

つまり、不良も、
普通の生徒達と同じ様に接するべき存在でもあることも
理解している

それは、「影の5人衆」でも、同じなのだろう

だからこそ、福島から高木の話を聞いた時に、
高木を受け入れようと考えたのかもしれない

つまり、高木の持つ「人を呼ぶ拳」に、賭けてみようと
思っていたのかもしれない。

さて、西新宿学院の高校2年生として
生活することになった高木、

転校したばかりの高木に、新宿部隊のことや、

学校で、応援団の無法の限りをつくしていることなど
わからないが、

高木も、不良として大阪を歩いてきた男である
応援団の副団長である林が、新入りに
大きな顔をされない為の「予防接種」として高木に喧嘩を

売ってくる様子をみて、西新宿学院の不良の実態が、
どんなものかは、おぼろげながらも、感じ取っている。

校長である花森に、いかなる思惑があったとしても、

知り合った不良の
女子高生、まりも(※4)にも言っていた様に、

高木は、高木個人の居場所をみつける為に、
東京へ来たのであって、

学校中の不良達と喧嘩する為に東京へ来たのではない

だからこそ、林に喧嘩を売られた時も、わざと負けた。

(※4)有段者レベルの空手の使い手でもある
女子高生、根は、決して悪い娘はではないが、

気が強く、口より先に手が出る場合もある

(成り行きだったが)
新宿では、有数の極道である筒井の縄張りで、
勝手に売春をして、筒井に捕まった友人の女の子を
高木と共に、助けたことが、きっかけで、

高木と知り合う この娘も、当初は、高木に
「自分に、なつくな」みたいなことを言っていたが、
次第に、高木に惹かれていくことになる


だが、いくら喧嘩しに
東京へ来たわけではなくても、不良達が

普通の生徒達をいじめているのをみて、
知らないふりなど、高木にはできない。

高木は、そんな不良達を倒す

だが、同時に、そんなことをすれば、
いずれは、望んでもいない喧嘩三昧の日々を送ることに
なることは、感じ取っていたと思われる

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