『週刊ヤングジャンプについて』(その20)

2月11日


押忍!! 空手部(その17)


(23)渋谷部隊との闘い(その⑤)


高木の「左腕の発勁」で、ついに猪狩は倒れた
闘いは、高木の勝利におわったのだ


高木は猪狩の顔をみた 
闘いで顔が腫れて血だらけになって、
意識はないはずなのだが、
猪狩は笑っていた


その笑顔は、負け惜しみや、悔しさ、
未練がましさなど微塵もない


自分だけでなく、

自分を倒した相手をも素直に讃えるというべきか


ある種の清々しさと神々しさが
入り混じった様な
笑顔だった


高木は、その笑顔に、かつて激闘の末に、
この様な笑顔で、
自分を認めてくれた

大阪の親友達を
思い出したのかもしれない


やられたくせに、笑ってやがる

東京にも、男している奴がいる

高木の顔も清々しかった

高木の勝利に、仲間達の歓声が起きた

それに対して、渋谷部隊の兵隊の顔はくらい

渋谷部隊の頭と認めた男が倒されたのだ
当然といえば当然だ

そんな兵隊に対して、高木は言った

お前達、そんなくらい顔をするな 

新宿だの、渋谷だのというのは、
国が勝手に決めたもの、不良同士、仲良くしようと

自分と同じ様に居場所を求めて新宿に流れてきた竹内、

大阪の親友達と同じ様に、男として自分と闘い、
自分を認めてくれた猪狩、

高木が兵隊に言った言葉は、
そんな2人と、闘って得ることできた

ひとつの答えだったのかもしれない
竹内と猪狩、2人との闘いで、無理をしすぎた為だろう


兵隊に、仲良くしようと言いおえた高木は、
そのまま、倒れ込んだ

もはや、高木には、闘う力など微塵も残っていない

闘いは、完全に決着はついた 渋谷部隊は敗北した
だが、その敗北を認められず、
理解できない者が、ひとりいる

小川だった 


猪狩に殴られ、ぶっ倒れたはずの
小川は、立ち上がり、あくまで、「数の力」で
決着をつけようとした。

しかし、高木は、新宿部隊の
兵隊をひかせる様に、
「三匹の猿」に言った

さらに、高木は、小川に、はっきりと言ってやる
もはや、(完全に勝負は決しているので)
女の出る幕ではないと

だが、小川に、高木の言葉は理解できない
認めようとしない

(九分九厘、勝っていたはずの闘い、
あともう少しで、新宿の「シノギ」は手に入るはずの闘いが
気がつけば、負けていたなど、認められなくて
当然かもしれないが)


小川は、新宿部隊への襲撃の号令をかけた
だが、渋谷部隊の兵隊は、小川の命令をきかなかった。

テメェら、頭の言うことがきけないのか

吠える小川に、一人で立てる程に回復した竹内が
はっきりと言ってやる

やめとけ、それ以上は、自分が惨めになるだけだと
竹内は、続けて、小川に言った

お前には理解できないかもしれないが、
半年前のお前の恫喝によって、なくしていたものを
高木と猪狩が、渋谷部隊の、いや渋谷の不良達に
取り戻させたと


竹内は小川に言った
お前も、この様な事態になるのも恐れていたのだろうと

小川は、何も言えなかった
認めたくはなかったのだろうが、
竹内の言う通りだった

半年前、渋谷キラーズを
数の力による恫喝で、つぶしたのに、
新宿に流れた竹内を小川が、
執拗に、つぶそうとしたのも、

竹内が渋谷に戻ることによって、
渋谷の不良達が完全に、自分を頭と
認めなくなることを恐れていたからだ。

うせろ!! ここはテメェのいる場所じゃねぇ!!

竹内は、小川の顔面を殴った。
殴られた小川は、ぶっ倒れた

これ以上、テメェをみていると、本当に殺してしまいそうだ

竹内が、わきあがる怒りをこらえる様に言った

(今の竹内が殴っても、ぶっ倒れたものの、
大したダメージではないので、)
小川は、すぐに立ち上がりつつも、
完全に、ビビっていた

小川によって、自分は渋谷をおわれ、
妹の恋人は命を落とした


正直、もっと、ぶん殴ってやらねばという思いも
竹内(※1)には、なくはなかったのだろうが、

先程の一撃で、
小川への復讐を止めることにしたのだろう


(※1)記事の補足という意味で、
自分が覚えている範囲で、
竹内のイラストを描きました 


押忍 空手部 竹内.jpg


自分のイラストを描く技術の未熟さによって
多少、おかしな部分もある、
イラストだと思いますが


このイラストで、
竹内のキャラクターデザインを
何となく、わかっていただければ幸いです


小川は、西新宿学院から一人で、逃げた
逃げる途中で、みごとにこけた


小川の背後に、かつての部下達の冷笑があった。

小川は痛感したと思う、

もはや、自分は渋谷部隊の頭ではないことに、

また、思いっきり、
プライドを傷つけられ、惨めな気持ちだったと思う


小川の中に、怒りの炎が、わきあがった

小川は、憤怒の表情で、竹内への仕返しを強く思った


(24)高木の輸血(その①)

西新宿学院から、逃げる様に退却してから、
まもなく、小川は、
竹内への仕返しの為に、少年院を
出所したばかりの男を金で雇った


男の名前は、真島

2メートル前後は、ある様な長身、
ガリガリで痩せすぎだとも思える様な体格、
坊ちゃん刈り、

慇懃無礼な口調と異彩をはなつ、この男、


大東京連合の6部隊の一つ、

六本木部隊の頭、
サブの弟で、「デッドボーン(死の骨)」の
異名をもつ殺し屋である

真島の異名の由来は、真島の持つ特異体質にあった

真島は、生まれつき、
普通の人間よりも、はるかに骨が硬かったからだ。

(詳しい経緯や原因はわからないが)
真島は、いじめられっ子だった

だが、真島が11歳になった、
ある日、真島は、いじめてきた
いじめっ子に、抵抗する為に、

いじめっ子を突き飛ばした


当時の真島としては、
抵抗の為に、突き飛ばしたつもりだった


しかし、真島の指が、
いじめっ子の胸に深々と突き刺さっていたのだ

それが、原因で、いじめっ子は命を落とした

その後の詳しい経緯は、一切わからない

それ以来、真島は、死傷になる様な事件を
何度も起こして、
その度に少年院を、真島は出たり入ったりした

やがて、何度も事件を起こすうちに、
相手を傷つけ、
場合によっては相手が命を落とすことに

真島は、苦痛を感じなくなっていた

それどころか、
ある種の達成感に似た様な快感を
得る様になっていた

その感情を、得たい為なのか、
真島は、殺し屋「デッドボーン」になった。

その感情を、エネルギーとしたのか
真島は、自分の特異体質を活かした

(とりわけ、狭い場所で
最も効果を発揮する)技「死葬拳」も
作り上げていた 


蜘蛛が獲物を仕留める様に、
相手の息の根をじっくりと、
いたぶる様に、止めることを、
真島は、信条としていたらしい

だが、不意打ちでもしないかぎり、大抵の相手は、
むざむざと息の根など止められるつもりはない
激しい抵抗をする奴もいる、

それで、真島が、大きなダメージを被る場合がある

その際、真島のスイッチがはいる。

まるで、ジキルとハイドの様に、
真島は、豹変して、凶暴な獣と化す

豹変した真島が、凶暴な獣と化して、
相手を倒す様子が、真島に依頼した人間あたりから

伝わったからなのだろう
東京の不良の世界では、真島に関する

ある噂が広まっていた
真島は、体の中に悪魔を飼っている、

その体内の悪魔が、めざめた時こそが、
「デッドボーン」の本当の姿だと


小川が、この「デッドボーン」について、
どこまで知っているのかは、わからない


おそらく、
竹内への仕返しで、頭がいっぱいで、
真島の噂についても、
まったく考えてもなかったのかもしれない


だが、小川は思い知ることになる
自分の行動が、とんでもない結果をまねくことに、


渋谷部隊との闘いの後、
高木は、事実上の新宿と渋谷のトップとなった

(もっとも、そのことで、他の4部隊を、
いたずらに刺激することを避けるためなのか、
佐藤と猪狩で、高木とは
友達になったという様な感じで、
ごまかしていたみたいだが)

渋谷部隊との闘いから、間もなくして
竹内は、筒井の計らいで、アイスクリーム屋の店長になった

竹内の妹のチャコは、その店で働くことになった

詳しい経緯は、全くわからないが、
高木が、筒井に頼み込んだことが大きな要因だったらしい

高木が頼み込んだ理由は、詳しくはわからない
勝手な憶測になるが

高木は、竹内が、喧嘩以外に、
居場所がないことを感じとっていた

小川への復讐を止めた後、とりあえず、喧嘩以外に
居場所をみつけてほしいと
願っていたのからなのかもしれない

そんな高木の願いが、叶ったとでも言うべきか
竹内は、いきいきと、嬉しそうに店長を勤めていた

竹内は、アイスクリーム屋の店長を
自分の天職の様に思っていたらしい(※2)

(※2)竹内にとって、アイスクリーム屋の店長は、
本当に天職だったらしく、約16年後に、おこなわれた

高木がトップだったチームの同窓会に、
竹内はチャコと共に出席、
「相変わらず、アイスクリーム屋の店長だ」と言う竹内の表情と、
チャコの表情は、どこか、あかるく、誇らしげだった


店に、はじめて、
筒井が、高木と、まりもと共に来店(※3)した際、

(※3)この時、高木は、折れた右腕で、発勁を
くりだすという無茶をした為なのだろう

右腕は完治しておらず、
三角巾で右腕を固定しないといけなかった

それでも、だされた、おしぼりを器用に、
ポンと音をならして袋から取り出していた

また、そのおしぼりで、顔をふいて、
脇をふいて、靴もみがいていた

おしぼりをポンと音をならして袋から
取り出して、手だけなく、顔などを、拭く

当時の大阪では、珍しくもない

風習みたいなものらしいのだが

筒井や、まりもを
はじめとする東京の人間達からすれば、
唖然とするしかない行動でしかなかった。

店内の客は、全員、呆然と、一斉に、高木をみた
そんな客の視線に、
まりもは、画面蒼白で、みのがしてくれとつぶやき、

筒井は、顔をうつむけながら、
高木とは2度と、お茶はしないと強く思っていた


竹内とチャコは、筒井に、深く感謝した

来店した、その日の夜、
筒井、高木、まりもの3人は、
タクシーで新宿へ戻る途中だった

竹内の様子に、

竹内が喧嘩以外の、新たな居場所をみいだしたことを
実感した高木は、まりもに、言った。

竹内は、あたたかい場所を、やっとみつけたと


また、そのことが、

まるで自分のことの様に、嬉しかったのだろう

高木は、まりもに言った
俺も居場所を求めて東京に来た


アイツの気持ちはよくわかると
高木が実感していた様に、竹内にとって、

アイスクリーム屋の店長は、やっとみつけた
あたたかい場所だった


(かなりのうろ覚えだが)家庭の事情で、
高校にも進学できなかった 世間の風は冷たかった
そんな竹内にとっての居場所は、渋谷キラーズしかなかった


だが、その居場所も、半年前に小川に砕かれた
高木に出会うまでの半年間は、喧嘩しか居場所がなかった

だが、今の自分には、
高木をはじめとする信頼できる友達がいる

また、自分を信じて店を任せてくれる人もいる
竹内は、チャコに笑顔で言った

これは、頑張るしかないなと


そんな兄の様子に、
チャコは、とても嬉しかったのだろう
思わず、嬉し泣きをしていた。


営業時間をおえて、チャコは、店内の片づけを
竹内は、店の裏のせまい通路で、
ビール瓶の入ったケースの片づけをしていた

はじめは、嬉しそうに、片づけをしていた
竹内だったが、ふと、その手が止まる

通りの暗がりから、
竹内は、殺気の様な気配を
感じていたからだ。

誰だぁ!! そこで、ジロジロ、みている奴は!!

竹内は、ビール瓶を、気配がするほうに、
思いっきり投げた
しかし、投げたビール瓶は、空中で、とまった


もちろん、超能力で、
ビール瓶が空中で、とまったわけではない

ビール瓶が、二本の指に貫かれていたのだ

真島だった

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

  • 古河島

    高木が「氷」(居場所を失うような辛い思い)について語るエピソードですが、15巻の「炎の如く…」に対比して「氷のごとく」となってますね。個人的にこのエピソードは好きです。高木はただ喧嘩が強いだけの男ではなく、人の痛みが分かる優しさをもっている事を示しています。年端も行かぬ小学生だった当時の自分が、更に高木に憧れを抱いた思い出深いものでした。

    そしてもう1つ、自分にとって「マッドキャラ」とは如何なるものかを知るきっかけになった真島朴の登場は凄いインパクトでした。キャラクターとして決して好きでは無いのですが、見ていてあの慇懃無礼な口調と不気味さ、そして「柔らかい肉を刺す快感を…。人を殺す喜びを…。」のアップの表情は忘れられないです。

    真島が背景について語るシーンを、兄貴と二人で朗読しながら楽しんでたのは良き思い出です。(笑)今でもしょっちゅう話題にします。

    しかし御一人様50万円は安いですね。
    まあ闘争とそこから得られる快楽が真島が真に欲するものかもしれませんが。
    2021年02月12日 14:58
  • ルーキー

    古河島さん、コメントありがとうございます
    人の弱さというものに、きちんと向き合えること、人の痛みを理解できることも、高木の大きな魅力の一つだと思います 確かに、真島は、キャラクターのデザインや、その言動等、インパクトが強烈なキャラクターだと思います。
    2021年02月12日 16:52

プロフィール

名前:
ルーキー
趣味:
読書、ゲーム
ブログ歴:
13年
あいさつ:
ルーキーと申します 自分な好きな漫画、アニメ等に関する記事を、できるかぎり、わかりやすく、あきさせないことに注意しながら作成させていただいています また、自分が描いたイラスト、自分が制作したGifアニメーション、動画等も、ブログに掲載させていただいています よろしくお願いいたします

QRコード