『週刊ヤングジャンプについて』(その21)

3月29日

押忍!! 空手部(その18


25)高木の輸血(その②)


竹内は、殺し屋と名乗る真島を、名前を持ちたい

名もなき不良とでも思ったのだろう


俺を倒して、渋谷で名を売りたいのなら、無駄だ


俺は、ただのアイスクリーム屋の店長さ


だが、竹内は知らない

相手は、名もなき不良ではない

依頼人から、金をもらって、標的を始末する殺し屋である


大方、竹内が真島に、いためつけられる姿を間近で

みたいとでも思ったのだろう

依頼人の小川も姿をあらわした


ちなみに、この依頼人も、

自分が依頼した相手が、殺し屋であることを

本質的に、わかっていない


小川は竹内に言った


竹内、幸せそうだねぇ、自分にも幸せをわけてくれよと


高木からすれば、街の族の頭に、


どれほどの価値があるのかと

いった程度に過ぎないのだろうが


小川にとっては、渋谷部隊の頭という地位は、

何ものにも、代えがたい居場所であり、

地位だったのだろう


しかし、(小川の自業自得によるところが、大きいにせよ)

竹内によって、その渋谷部隊の頭の地位から転げ落とされた


そのうえ、竹内によって大恥をかかされた


ふたたび、渋谷部隊の頭に返り咲くことはできない


小川の言葉には、

そのことへの皮肉、嫌味、憎しみがこもっている


小川が姿をあらわしたことで、

竹内は、大体の内容を察したのだろう


竹内は、全く懲りていない、変わっていない様子の

小川に言った


お前も、こんなことをしてないで、

(頭を治す)病院行ったほうがいいぜと


竹内の言葉には、小川への哀れみはあっても、


もはや、小川への憎しみは含まれていない


(もっとも、今の小川は、

あと少しで、憎い相手に仕返しできる喜びが大きすぎて、

竹内の言葉の裏にある感情を察する

ゆとりなど微塵もなかったと思うが)


もう、テメェの、へらず口を聞けないことを思うと、

嬉しくて、目じりにシワができてしまうと

小川は、相変わらずの嫌な笑みを浮かべながら言った


かつて、

猪狩に自分に歯向かう相手を、ぶっ殺せと

命令していた様に


ある意味、懲りていない小川は、真島に、


竹内を、ぶっ殺せといった意味合いの命令をする


(かなりのうろ覚えで間違っている可能性があるが)

真島は、左手で竹内に、

空手(だったと思う)の虎爪の様な攻撃をくりだす


しかし、竹内からすれば、その左の攻撃は、あまりにも遅い


竹内は、いとも簡単に、その左の攻撃をかわす


真島の左手の5本の指先が、

そのままの勢いで、竹内の背後の壁に、ぶつかる


これが、普通の人間なら、指をケガして、その痛みで、

動きが止まっていたのかもしれない


しかし、普通の人間より、はるかに骨が硬い真島である


コンクリートの壁に、5本の指先による

5つの穴があいていた

竹内の顔色が、大いにかわる


真島が、スピードを上げて、連打をくりだす


竹内は、とっさに、その連打をかわすが、

右頬に、真島の一撃が、かすっていた。


かすっただけなのに、

竹内の右頬に、ナイフできられた様な切り傷ができていた


真島は飛び上がりつつ、

靴を脱ぐ、貫手のごとく、素足で蹴りをくりだす。


竹内は、とっさに、左腕でガードしようする


しかし、真島は、手だけではない 全身の骨が

生まれつき、普通の人間よりも、はるかに、硬いのだ 


当然、足の指の骨も、普通の人間よりも、はるかに、硬い


竹内の左腕に、真島の足の指が、深く刺さる


真島が、足を引き抜く勢いもあってか


竹内は、思わず、後ろ向きにぶっ倒れる


すぐに立ち上がりつつも

相手が、どうやら、本当に殺し屋だと悟った竹内、


自分が依頼した相手が殺し屋だと本質的にわかっていない

小川は、謝るなら許してやってもいいぜと


ある意味、のん気で愚かしく、嫌な笑いをうかべつつ、

竹内に言う


だが、竹内には、そんな小川(※1)

言葉など聞こえていないだろう


(※1)記事の内容の補足を兼ねて、

自分の覚えている範囲内で、小川のイラストを

描いてみました


押忍 空手部 小川.jpg


尚、覚えている範囲内なので、

細かい部分で、間違っている可能性が

大いにあるかと思いますが、


小川のキャラクターデザインの

イメージみたいなものを

つかんでいただければ、幸いです



自分も渋谷で、不良をやってきた男だ マジでいくぜ


竹内は、2本のビール瓶を手に取り壁に叩きつける



2本の割れたビール瓶を武器代わりに、

竹内は真島に攻撃をしかける


だが、真島は、余裕たっぷりに、攻撃をかわす


真島の貫手が竹内の右腕を貫く


真島の右の虎爪の様な攻撃が、竹内の左胸に

クリーンヒットする 真島の5本の指が、

竹内の左胸に深く刺さる


竹内は妹の名を口にしつつ、倒れ込む

息があらい、立ち上がることはできない


これが、普通の不良同士の戦いならば、


これで決着がつくのだろうが

真島は殺し屋である 止めをさそうとする


ここに至っても、小川は、

まだ、自分が依頼した相手が殺し屋だと、

わかっていない


小川は、真島に、殺すのはやばいだろと

あわてた様な様子で言う


依頼人である小川の言葉に、

真島の目つきが、一瞬、鋭くなる 殺せと言ったのは

あなた様でしょうと


真島は楽しそうに言う 

人を殺せば、最初は罪悪感に苛まれる

しかし、次からは、快楽を得られると


真島は、竹内に止めの一撃をくりだした

だが、真島の一撃は、竹内に止めをさすことはできなかった


竹内が、気力をふりしぼり、割れたビール瓶で、

真島の一撃を防いだのである


真島の手に、割れたビール瓶が突き刺さり、

動きが止まる


やっと、みつけることができた場所だ


渋谷キラーズにしか居場所がなかった竹内ではなく、


小川への復讐に生きる新宿愚連隊の竹内でもなく、


アイスクリーム屋という居場所を守る竹内として、

気概をもって立ち上がり、渾身の力で、

竹内はビール瓶で真島の頭をぶん殴った


ビール瓶が粉々に砕け、真島はよろめく


それを、テメェごときに、つぶされてたまるか


竹内は、別のビール瓶をとって、

真島に攻撃をしかけようとする


その時、店の裏口から、チャコが出てきた

兄の片付けが遅いので様子を、みにきたのだ


竹内は、動きを止めて、

振り返って、あらん限りの声で、妹に来るなとさけぶ


チャコが、悲鳴をあげる


真島は、ビール瓶で殴られていたが、

特異体質のおかげなのだろう

ほとんどダメージはうけていない


真島は、エヘエヘと笑っている 満身創痍で、

隙をみせた標的の姿、悲鳴、


それらが、真島の快楽を増大させたのだろう

真島は、突然、奇声をあげて、

竹内に手刀の連続突きをくりだす


もはや、竹内に、それをかわすことはできない

まともに、手刀が竹内の胸元に突き刺さった


竹内は、力尽きようとしていた 


竹内は涙を流しながらチャコに言う 

世の中、辛いこと、どうにもならないことがあったが、

ほんの少しの間、確かに自分は幸せだったよと


竹内は、倒れた

チャコは、泣き叫びながら、走って、兄に近づこうとする


だが、真島の手刀は、チャコの胸を貫いた


何をするんだよ!! 小川は叫ぶ

真島は淡々と言った 

みてはいけないものをみてしまったからでございますと


小川は、ようやく、理解したのだろう


自分が、とんでもない奴に、殺人を依頼してしまったことを


そのうえ、自分の依頼とは

関係のない者すら、手にかけたことを


その事態に、小川にできることといえば、

現場から逃げることだけだった


自分は知らない、関係ないと叫びながら、

逃げることだけだった


真島は、依頼人が逃げたことも、気にかけず、

楽しかったと愉快そうに言った


真島は、店の裏口がある狭い通路から、

通りに出る そこで、高木達に出くわす


(詳しくは憶えていないが)

何かを感じとった高木が、店に戻りたいと言ったので


高木、筒井、まりもの3人で店に戻ってきたのだ


だが、3人は、自分達の横を通り過ぎる

男が殺し屋「デッドボーン」であることなど、

知る由もない


真島も、この3人が、竹内の友人達であることなど

知る由もない


高木は、一瞬、横を通り過ぎる真島と目が合った


真島は、未だに、殺気が体からきえて

いなかったのだろうか


真島の後ろ姿をみながら、

高木は、つぶやく


世の中にはいるものだ ものすごい殺気をもった奴がと


店の裏口がある通路から、まりもの悲鳴が聞こえた

高木は、すぐに駆けつける 現場の大量の血を

流して倒れている竹内とチャコの様子に、


高木は、叫ばずにいられなかった

何じゃあ、こりゃあと


竹内とチャコは、倒れているが、

決して死んではいない


それを確認したのだろう、筒井は、まりもに、

すぐさま、救急車を呼びにいかせた


高木は、倒れている2人をみて、震えている


高木には、あまりにもショッキングすぎたのだろう


自分と似た様な境遇で、

居場所を求めて、新宿に流れてきた男、


(おそらく、ほんの数時間前までは)

新しい居場所で、いきいきと働いていた男が、

何者かの襲撃をうけて、倒れている


高木は、震えている 涙を流している


俺は世の中を信じていた 苦労した奴は、苦労した分だけ、

幸せがあると (厳しい世でも、負けないで、苦労しながらも、

まじめに生きていれば、いずれは幸せが訪れると

高木は信じてやまないのだろう)


泣いている高木の中で、激しい怒りが爆発した、


それなのに、この有様はなんだ


高木は、自分の激しい怒りを叩きつける様な勢いで

左拳で壁を殴った


これでは、苦労した分、損だ 神も仏もないのか


壁を一発殴ったぐらいでは

高木の、この現実に対する哀しみと怒りはおさまらない


当然だと思う 苦労して苦労して幸せをつかんだ

しかし、それは、つかの間、理不尽に命を奪われたでは、

あまりにも、現実は、非情すぎる


少しの間だけ、幸せだったからいいじゃないかでは、

あまりにも、現実は、哀しすぎる


なぜだ、なぜだと叫びながら


高木は、壁を左拳で殴り続ける 


左拳が、血まみれになろうが、壁を殴り続ける

そんな高木を筒井は冷静に諭す


お前の殴る相手は壁ではない

拳は大事にとっておけと、


筒井に諭され、一旦、冷静になりつつあったが、

高木の涙は、なかなか止まらない


高木が壁を殴っている間、

筒井は、応急処置をしながら、

竹内達の傷の状態を確認でもしていたのだろう


筒井は、高木に問う

ここまでやるのは、ガキじゃない プロだ

心当たりはないのかと


筒井の言う「プロ」が何なのか

高木には、おおよその察しがつく


しかし、そんな「プロ」が、

なぜ、竹内とチャコを襲撃したのかは、聞かれても、

高木といえども、わかるはずがない


わかるはずもないが、高木は、直感的に

その「プロ」に該当する人物が誰なのか、

思い当たることができた


アイツだ、あの通りで、出会った、

ものすごい殺気を放っていた奴だと


高木は、筒井に、竹内達のことを頼んだ


(上手く言えないが)

竹内達のことを、助からないにしても、

この現実の非情さに、うずもれさせたままにはできない


親友として、自分のできることをもって、


高木は、

この現実の非情さに抗い、


この現実の非情さから、竹内達を救い出して


勝とうとしていたのかもしれない


高木は、筒井に言った やられたらやり返すのが、

大阪の法則、俺は心のままに生きてやると


筒井は、高木が何をするのか、察したのだろう


筒井は、高木に言った


相手はプロだ 右腕が使えなくては、厳しいぜ


高木は力強く、静かに筒井に言った 

俺を誰だと思っているのですと


高木は、早速、佐藤に連絡を取る


高木は、佐藤に頼んだ 「きつね狩り」をもって、


竹内達を襲撃したであろう「プロ」を

自分の前に、連れてこいと


筒井が、言っていた様に、相手は「プロ」だ


もしかしたら、とっくに渋谷から去っているかもしれない


また、決して、相手は、そこいらの不良ではないのだ


うまく探し出せたとしても、

返り討ちにあう可能性もあるのだ


それに、「きつね狩り」は、「きつね」に関わる者は、

誰であろうと、なりふり構わず、痛めつけて、


「きつね」を、みつけだす場合もあるのだ


つまり、その「なりふり構わず」は、大抵は、

何の関わりもない者達にも迷惑をかけることになるのだ


本来ならば、高木は、

自分で、みつけだして、仇を討ちたいのだろうが、

さすがに、一人では、それはあまりにも、難しいのだ


自分でも、佐藤に、とても危険で難しいことを

頼んだことを、高木は重々、承知していたと思う


連絡を終えた後、高木は、切実に願う様に言った


一刻も早くみつけだしてくれと

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この記事へのコメント

  • 古河島

    真島朴の仕事のシーンの数々は、実に強烈なインパクトを自分に与えました。

    「人を殺すのはとっても勇気がいるものです。でもそれも最初の内だけでございます。次からはエクスタシーを得ることが出来るのですよ。」

    自分がエクスタシーという言葉を知ったのは、真島が初です。正確な意味は分かりませんでしたが、後々の展開でなんとなく分かりました(笑)。

    それにしても渋谷部隊の頭から転げ落ちた小川は情けないですね。かつては部下をビール瓶で串刺しにして殺してただろと自分はツッコミ入れてました。

    渋谷部隊頭の権力で揉み消す事が出来なくなったからか、元々作者がそういう細かい所に関していい加減なせいだからか分かりませんが。

    真島の非道さ、小川の情けなさに対して際立つのがやはり真の男高木義志ですね。自分の為では無く、他人の為に本当に泣き、本当に怒る事が出来る高木の姿には小学生の自分さえ感動すら覚えました。
    2021年04月03日 22:23
  • ルーキー

    古河島さん、コメントありがとうございます 確かに、渋谷部隊の頭の地位から転げ落ちたばかりの頃の小川は、情けなくて、愚かだと思います 猪狩という存在があってこそ、渋谷部隊の頭でいられて、その権力をふるうことができたのだということを、渋谷部隊の頭から転げ落ちたにも関わらず、小川は、まだまだ、完全に、認識できていなかったのだと思います だから、竹内への仕返しに、真島みたいな人間に依頼してしまう 真島が竹内に瀕死の重傷を負わせたことに対して、情けなく、逃げ出すことしかできなかったのだのだと思います 
    2021年04月04日 20:21

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