『週刊ヤングジャンプについて』(その24)

6月15日

押忍!! 空手部(その21


28)高木の輸血(その⑤)


田口を救出後、すぐさま、高木は5階へと駆け上がる


真島、待たせたな!!

高木は気合のはいった大声とともに、

病院の5階の廊下で、真島に対峙する


輸血を終えた直後に比べれば、

高木の顔色は、いくらかは、よくなっている


だが、いくら、生肉を食べても、

いくら、栄養ドリンクを飲んでも、


それらが、すぐに、輸血した量の分の血と

なるわけがない


まだまだ、安静を要する事態なのだろう

駆け上がった直後の高木の呼吸は、少し荒かった


そんな高木を、何とかして止めるつもりだったのだろう


佐藤と、まりもも、駆けつけている


探していた獲物、高木が、自分のもとに、やってきた

その獲物を、泣き叫ぶまでいたぶり、

しとめることが楽しみだといった意味合いのセリフを、

真島は嗜虐に満ちた笑みと共に、言った


真島の笑みとセリフに、

思わず、高木は、変態か、お前とつぶやく


だが、高木も、

大阪で育った男である 口では負けていない


高木は、真島に言ってやる 

俺が泣き叫ぶ姿より、お前の懺悔する姿のほうが

プリティーだと思うぞと


すぐさま、佐藤とまりもが、止めにはいる


だが、誰の言葉であろうと、高木は止まるつもりはない


みんな、下がれ 下がらなければ、

俺の気合でぶっ飛ぶぞ!!


高木の気合が起こす、一種の風に、

佐藤とまりもは、思わず、たじろぐ


みんな、手をだすな! コイツだけは、俺の手で

倒さないと気がすまない!!


真島は構える


だが、高木は、真島の特異体質を知らない


そんな高木に、大竹が警戒を促す


真島の指は、刃物よりたちが悪いぞと


大竹の言葉に、思わず、高木は、指だと聞き返す

それと同時に真島の3連打が、高木に放たれる


高木は、座りこむ様に、体をしずめることで、

とっさに真島の連打をかわす


この真島の連打で、高木の瞬時に理解する

真島は、一筋縄ではいかない相手であることを


高木の体勢を整えきらないうちに、


真島は追撃の蹴りをくりだす


それでも、高木は、体を右に傾ける様にかわすことで、


その追撃の直撃を、まぬがれたものの、

高木の左頬に、切り傷ができていた


かすっただけで、切り傷とは、手足にナイフを

持っているのと同じだ


高木は、真島の攻撃の威力に戦慄する


真島は追撃の手をゆるめない

何とか体勢を整えて、立ち上がった高木に向かって、

連打をくりだす


高木は、太極拳の「円の防御」で、真島の連打をさばこうとした


だが、左腕だけの「円の防御」では、

完全に真島の連打を、さばききれない


直撃こそはしなかったものの、

高木の上半身の至る所に、切り傷ができていた


仲間達の、心配そうに高木と叫ぶ声が聞こえる


こんな傷は、かすり傷だ 心配するな

高木は、仲間達に、大声で言った


しかし、高木の表情は、苦しそうだ


確かに、高木の切り傷は、

当人が言うように、かすり傷だ


しかし、今の高木にとっては、

そんなかすり傷さえも、軽傷ではすまない傷だ


真島は、嗜虐に満ちた笑みをうかべながら攻撃をくりだす


だが、体調が万全でなくても、高木は、ただ者ではない


真島の攻撃を、体をしずめて、かわすと同時に、

左拳をくりだした


高木の左拳が、真島の顔面に、クリーンヒットする

真島の体が廊下の天井に叩きつけられる 


高木は、追撃をする


左手で廊下に、叩きつけられるように倒れた

真島の髪をつかんで、無理やり、上体を起こした


真島は、おかしそうに、奇声をあげて笑っている


高木は、止めとばかりに、渾身の蹴りを

真島の顔面に叩きこんだ


真島の体が、廊下の壁に叩きつけられた


これで、勝負が完全についたと思ったのだろう

仲間達から、歓声があがる


だが、真島の特異体質は、

攻撃だけに活かされるわけではない


かわいいなぁ 

そんな小便臭い攻撃で俺様を倒せると思っているのか


真島は、相変わらずの嗜虐に満ちた笑みをうかべながら、

立ち上がった 


高木の攻撃によるダメージは、ほとんどないみたいだ

(もっとも、ダメージはなくても、痛みはあると思われるが)


なんて奴だ

高木と闘い、その拳の威力をよく知る

佐藤は真島の特異体質に驚かざるを得ない


かわいさ余って憎さ百倍、

俺様の編み出した死葬拳で、ほうむってやるぜ


真島は、飛び上がり、

何と廊下の天井に近い部分に、

爬虫類か昆虫の様に、へばりついた


何のつかむ部分もない、

廊下の壁に、何の道具も使わず、へばりつく(※1)


ボルタリングの選手ですら、とても難しそうなことを

真島はやってのけている


(※1)文章だけでは、わかりにくいと思うので

記事の補足としてイラストを描いてみました


押忍 空手部 真島.jpg 


イメージをつかんでいただければ、幸いです

真島は高木に言った 殺し屋として、

いかなる場所でも、

相手を確実にしとめる為にあみだした死葬拳、

この様な狭い場所を、最も得意とすると


そんな真島のセリフに、

ひるむ様な高木ではないが、次なる真島の動きに

高木は戦慄した


何と、真島は、ムササビか何かの様に、

数メートルはあるはずの廊下の壁と壁を

反復する様に、飛び移っていく


何の道具を使わずに、

素手で、それをやってのけている


しかも、そのスピードが速い

あっさりと真島は高木の背後に着地した


高木は、とっさの防御本能なのか、

両腕で頭をガードする


しかし、大竹が言った様に、

真島の指は刃物よりも、たちが悪い


真島の両手の人差し指が、高木の両腕の前腕を貫いた


高木の両腕の前腕から血が噴き出し、


高木は両膝を地につける


我が死葬拳は、蜘蛛が獲物を、とらえるがごとし

動きを確実に封じて、しとめてやる

真島は高木に、残忍な笑みをうかべる 


お前を倒すまでは死ねるか!!

すぐに、高木は立ち上がり、真島に、蹴りを放った


だが、真島は、蜘蛛のごとく

廊下の壁の天井に近い部分に、

へばりついて高木の蹴りをかわす 


真島は蜘蛛のごとく、高木に襲いかかり、

蹴りを放とうとした高木の両足の太ももに、

自分の両足の指を突き刺した


高木の両足の太ももから、血が噴き出す


かすり傷さえも、決して軽傷ではない

今の高木にとって、


これらの傷は、ほぼ致命傷も同然だったと思われる


高木は、座りこむ様に、両膝を地につける


すぐに、構えるどころか、立ち上がることさえできない、


呼吸も、かなり乱れている


新宿と渋谷をしめた男だといっても、たいしたことはなかったな


真島は、完全に無防備となった

高木の頭めがけて止めの手刀をくりだす


高木には、その手刀をかわす術がない 

もはや、これまでかと思われた


しかし、まりもが、高木を守る為に、

高木に飛びついた為、

真島の手刀は、まりもの背中に深く突き刺さった


高木、こんな奴に負けちゃだめだよ

まりもは、(痛みで苦しいはずなのに)

涙を流しながら、笑顔で高木に言った


真島が、手刀を引き抜いたことで、

まりもの背中から血が噴き出す


先程まで、立ち上がることさえ

できなかったはずなのに、

高木は、まりもの体を抱えて、

意識がなくなった、まりもの名前を叫んだ


高木の呼吸の乱れが止まっていた


高木は、まりもを、廊下に寝かせた


高木は、まりもに、語りかける

女に助けられるとは、俺も落ちたものだ

しかし、こんな奴に負けるほど、俺は情けなくはない


まりも、よくみていてくれ 極道高木の根性をみせてやる


高木は、わきあがる怒りと力と共に、敢然と立ちがった 


高木、ここは、俺達にまかせて、退いてくれ

大竹は、高木を止めようとする


立ち上がることができても、今の高木の状態を考えれば、

高木といえども、決して軽視していい様な状態ではないと

大竹は、思ったのだろう


だが、やっぱり、こうなった時の高木は、

誰にも止められない


手を出すなというのが、わからないのか

高木は、鬼気迫る表情で、大竹の胸倉をつかむ


大竹は、震えて、何も言えなかった


高木に右の手刀をくりだしている

真島は、立ち上がったところで、

相手が無防備も同然の手負いの獲物だと思っているのだろう


だが、真島は、全く、わかっていない

ここからが、自分に対する仲間の心、

仲間への自分の心を力に変えることをできる男、

高木の強さの本領発揮だということを


高木は、自分の右の手のひらで、

真島の右の手刀を、刺し貫かれながらも、受け止めた


お前の悪運もここまでだ


高木は、真島の右腕をひねり、左手で

真島の右腕の肘の関節を

肘の関節が曲がる方向とは逆に押し上げた


真島の右腕の肘の関節が、へし折れた


今のが、竹内の力だ

高木は右腕を折られて、痛ぇと叫ぶ真島に言った


真島の鋼鉄の骨を折るとは


さすが、シャバより、(喧嘩の怪我による)入院生活が

長い奴は賢いぜ


打撃で、真島の特異体質の牙城が崩せないのならば、


関節を攻めるという高木の戦法を、大竹と佐藤は称賛する


真島の表情に、あきらかに、動揺がうかんでいる


真島には理解できないでいる


先程まで、相手は立つことさえもできないほど、

的確に自分の攻撃は相手にヒットしていた

それなのに、なぜ、立ち上がれるのか、


高木は、真島に言った

肉体を動かすのは心だ 

3人の心と力が自分の肉体を動かしていると


だが、高木の言葉の意味は、真島に理解できるはずがない


こんな奴に、俺が負けるわけがねぇ

真島は、飛び上がって、右足の指で攻撃しようとする


しかし、高木は、一歩下がることで、

その攻撃を、あっさりとかわす、


左足で、真島の右足の甲を踏む


高木は、しゃがみつつ、

真島の右足のすねのあたりに左手をおく


右手を左手の上におく


これが、チャコちゃんの力!


高木が力と体重を両手にかけた結果なのだろう

真島の右足の脛骨が折れた


高木の中で真島に対する怒りと共に殺意も

自分で抑制できないほど、

わきあがりつつあるのだろう


高木は、真島の左足をとる  わるいな、

俺の体が勝手にうごく、この足も折ってやれと


真島も、デッドボーンと恐れられた殺し屋である

折られる前にやってやるとばかりに、

左の足の指を高木の口のあたりに突き刺そうとする


左の足の指が、肉を突き刺したことを

実感しつつ、真島は笑う


だが、真島の左の足の指を突き刺したのは、

高木の顔ではなく


高木の右の手のひらだった


先程、真島の右の手刀を防いだ同じ方法で、


高木は真島の左の足の指の攻撃を防いだのだ


お前、まだ、そんな元気があるのか、


それならば、俺も心置きなく折れる


高木は、左腕で真島の左足をきめる


真島が、やめてと連呼しても

今の高木に、躊躇いなど微塵もない


これは、まりもの力だ!


高木は、左腕で、真島の左足の骨を折った


真島は、痛ぇと絶叫しながら、のたうち回る


当たり前だ

高木は、真島に冷ややかに言った


俺が悪かった 勘弁してくれぇ


真島の戦意は、完全に砕けていた


高木は、笑いながら言った 


お前、それが、人にものを頼む態度か



俺が悪かったです 勘弁してください


真島は、いとも簡単に、

言葉を改めて許しを高木に請う


胸中、怒りと殺意が渦巻いている高木が許すわけがない


いやだ 怒りと殺意に満ちた顔で高木は言った


真島の体を持ち上げて、高木は廊下の窓へと向かう


真島が田口にしたことを、

そっくりそのまま、高木はするつもりだった


真島の体を、窓の外に放り投げる


とっさに、真島は、左手で、窓のレールをつかむ


高木は、左腕をふりあげる


高木は左拳を、真島の左手にふりおろすつもりだ

そのことを知って、真島は恐怖に震え上がる


いいのか、僕を殺すと、少年院におくられるぞ、

頼むから助けてください

真島は、狼狽しつつ、更なる命ごいをする


だが、真島を殺す気でいる高木に、

そんな命ごいなど、何の意味もなさない


後先考えて、人殺しができるか

思いっきり死ぬ恐怖を味わえ


高木は、(殺意によるものなのだろう)

ある種の凄味がにじみ出ている笑顔で真島に言った


高木は、左拳をふりおろそうとする


そこまでだ

大竹が、高木の左手首をつかんだ


気持ちはよくわかる、


しかし、友達として、

アンタに人殺しをさせるわけにはいかねぇ


大竹、手をはなせ 高木は大竹に言った


冷静になってくれ、高木、

アンタを必要とする人間がまだまだいる 

こんな奴を殺して少年院におくられるなんて、

あまりにもバカバカしい


大竹は、手をはなしつつも、必死に高木に頼む


大竹だけではない、

この場にいる仲間達全員が、

高木に人殺しなどさせたくない


高木さん、やめてください

仲間たちが高木に向かって、必死に頼む


仲間達の思いは、高木には十二分に伝わっているのだろう


だからこそ、高木は、みんなの気持ちは嬉しいといった


しかし、人を殺すと快楽を得られると言って、無慈悲にも

竹内とチャコを殺そうとしたのは、

他ならない、この真島なのだ


やはり、真島は許すことは高木にはできない


俺は、こんな奴を許すほど、人間はできていない

高木は左拳を真島の左手にふりおろした


左手を思いっきり叩かれて、思わず真島は左手を

窓のレールから離した


真島は、地面へ落下する


しかし、人を殺そうとする、

その行動を、何とかして止めようとする 


そんな、あまりにも非日常的な状況の中に、

高木達はいたから、気づかなかったのかもしれない


真島の落下先には、車が停止していた


真島は、地面ではなく、車のルーフに落下した


その際の衝撃で、車のルーフが、大きく歪む


地面ではなく、

車に落下したことで、命が助かるかもしれない


大竹は、すぐさま、

他の仲間達に、真島を病院内に運び込む様に言った


高木は、その場から動かなかった


高木の顔からは怒りと殺意が消え失せて、

その顔には、笑みがうかんでいる


高木はつぶやいた 悪運とはよく言ったものだと


自分と同じ様に、地元を追われ、新宿へ流れてきたが、

その新宿で新たな居場所をみつけた竹内


竹内への仕返しの為に真島をやとった小川、


竹内だけでなく、

何の関係もないチャコまでも、殺そうとした真島、


結果的には、竹内とチャコは、一命をとりとめたものの、

2人の敵討ちの為に、

小川と真島を、殺すつもりだった高木、


しかし、高木は2人を殺すことはなかった


「人を呼ぶ拳」をもって、

この世に生まれた男に人殺しをさせない為の

運命の導きによるものだったかもしれない


しかし、高木当人は、2人を殺すことに

ならなかったのは、単純に2人の悪人の悪運によるものだと

思っていたのかもしれない

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