『偉大な父親の子供達』その9

サブタイトル:『高校デビューについて 余談 その7』

漫画(パート2)

野比のび太・ノビスケ親子(Vol.5)


(8)おまけ編:ヒーロー性をもつ者、プライベートでも逆転勝利

◎『しずかちゃんしかいないの』

しずかちゃんこと源静香、
のび太のクラスの男子生徒の
アイドル的存在であり、

のび太が大好き(ちなみに、この大好きはLikeではなくLoveである)な
女の子である。


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『しずかちゃんしかいないの(のび太にとっては)』と
元ドラえもんの声優さんである大山のぶ代さんが
おっしゃった様に、

のび太(少年期)の時代より10数年後に
2人が結婚した事を考えると、

稀に、他の女の子に気がむくことがあっても、
のび太の大好きな女の子はしずかちゃんしかいないという感情は、
結婚するまでの10数年間、
全くぶれていないと思われる
(おそらく、結婚後も、全くぶれていないのだと思う)


(ドラえもんという作品を
すみずみまで知り尽くしているわけではないが)

よくよく考えてみたら、
いつの頃から、のび太がしずかちゃんの事を大好きになったのか、
『具体的に僕はこういう理由でしずかちゃんが大好きになった』といった
具体的な過程も描写もない。

『ドラえもん』の連載開始から
既に、のび太はしずかちゃんのことが大好きだと思われる。

つまり、のび太がしずかちゃんを大好きな理由については、
想像するしかないが
(しかも、その想像が間違っている可能性も大いにあるが)

(上手くいえないが)
しずかちゃんの愛情とはいかなくても、
慈しみというか優しさみたいな部分が
のび太は大好きなのだと思われる。

よくよく考えてみたら、
いくらドラえもんが困った時にたすけてくれるとはいえ、

(大半が己のダメさが原因とはいえ、)
のび太の日常は小学生にしては、
ある意味ハードすぎると思う。

のび太の日常といえば、
道をあるけば、高確率でボール等にあたる。

(あくまでも、のび太の主観だと思うが)
まるで、敵視でもされているみたいに先生からしかられ、

野球で、エラーをすれば、ジャイアンにバットで頭を殴られる

別にのび太がジャイアンに何か悪さをしたわけではないのに、
半ば八つ当たりみたいな形で、いじめられる。

たまに好意的に接してくれるのと思えば、
ジャイアンが作った桁外れにまずい料理をすすめてくる。

何らかの悪質な嫌がらせにしか思えない様な
音痴な歌をきかされる。

さらに、別にのび太が日頃からスネオに
何か嫌がらせをしたわけではないのに、

スネオ達が旅行に行くときは、必ずといっていいほど、
『この○○は3人用だ』と訳のわからない文句で仲間はずれにされ、

学校の人間には、男女問わずバカにされる。

自分のママには、成績が悪い事で、毎度毎度みっちりと説教される。

あげくの果てには、その助けてくれるドラえもんには、
たまに毒舌をはかれ、自分の心が傷つけられることもある。

ドラえもんのひみつ道具の恩恵をうけているとはいえ、

原作版ののび太の日常は
暗雲がたちこめ、乾いて、
凍てついている場合が多々あると思われる(※1)

(※1)ドラえもんがきた以降ですらこの状態の日常である。
ドラえもんがくる前ののび太の日常は、よりひどいものだったのかもしれない
そのひどさに、学校の登校拒否しかけたことは1度や2度ではないかもしれない。



それだけに、もしかしたら、

のび太自身、
『僕は愛されていないのだ、僕の周囲には敵しかいない』とでも、
思いかけてしまっていた事が何度もあったのかもしれない。

そんなのび太に対して(唯一といってもいいかもしれない)
優しく接してくれるしずかちゃんの優しさが、

のび太には、

やすらぎの光の様に、

オアシスの水の様に、

暖めてくれる暖炉の様に、

感じられたのかもしれない。


画像

(↑のび太としずかちゃん)


のび太は何かとつまずくが、
立ち直る強さがあると45年後ののび太(中年期)が
のび太(少年期)にいっていたが、

その立ち直る強さを成立させているものの
一端を担うものとして、しずかちゃんの存在が
大きく関わっているのかもしれない。


-野比のび太・ノビスケ親子(Vol.6)へ続く-

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