『偉大な父親の子供達』その15

10月15日

サブタイトル:『高校デビューについて 余談 その12』

漫画(パート2)

野比のび太・ノビスケ親子(Vol.11)


(9)野比のび太・ノビスケ親子の謎

4.ノビスケがわんぱくな理由

わんぱく、漢字で書けば腕白、言葉の意味としては、
子供がいうことをきかず、暴れまわり、いたずらをすることであるらしい。

野比ノビスケ、彼に対する世間一般のイメージを一言でいえば、
この腕白があてはまると思われる。

実際、ノビスケは、よくジャイアンやスネオの子供達を泣かせていた。 
そして、その泣かされた子供達の母親が、ノビスケの母親であるしずかちゃんに
文句を言っていた。 

そこで、お仕置きとしてしずかちゃんがノビスケの尻をたたいていたが、
それで、懲りるようなノビスケではなく、相変わらず腕白ぶりを発揮している。

また、ノビスケは、向こう見ずというか、元気というか、気が強いというか、
血気が盛んな部分もある。

事実、のび太(少年期)とノビスケのファーストコンタクトが、
ノビスケの早とちりによるのび太(少年期)の顔面へのパンチだった。

このノビスケの腕白かつ血気盛んな面には、母親のしずかちゃんは、
きりきり舞いし、ほとほと困っているらしく、
『何でお前はそんなに、聞かん坊なの?』とノビスケに言っていた。

(多分だけど)このしずかちゃんの言葉の意味は、
『父であるのび太は大人しくのんびりとした人で、
母である自分は、おしとやかで、腕白な面はほとんどないのに、
なぜ息子であるノビスケはこんなに腕白かつ勝気なのだろうか?』と
思われる。

確かにしずかちゃんの言葉の意味通り、一見すると、
ノビスケは性格に関しては、父親にも母親にも似ていない。
性格的には、ノビスケはジャイアンに近い感じがあると思われる。

画像

(↑野比ノビスケ)


しかし、よくよく考えてみれば、
父親であるのび太も少年時代は、周囲の者達にドラえもんの道具を使って、
いたずらをくりかえし、日頃自分に暴力をふるうジャイアンには
たまにだが、『ギャグマンガだからよかったものの、
シリアスな漫画なら、やりすぎだと思える仕返しだな』と思える様な
仕返し(※1)もしていた。


(※1)例えば、「たましいふきこみ銃」、自分のたましいを、
半分相手に吹き込むことで、相手を自由自在に操れる道具だが、
のび太は、この道具をジャイアンに使い、多分加減はしていると思うけど
ジャイアンをけちょんけちょんにやっつけた。
つまり、その行動だけをみれば、ある意味、無抵抗の相手を、
躊躇なく徹底的にやっつけることになると思う。
ただ、日頃ジャイアンが、のび太に暴力をふるっていることを
考えると、やり過ぎだと思える反面、
のび太が悪いと思えない面もあると思う。




また、のび太のママこと野比玉子(つまり、ノビスケの祖母)も、
子供の頃は、結構気の強いというか、結構勝気なところがあった。

すなわち、ノビスケは、容姿以外にも、
(よくもわるくも)その性格も、父親や祖母から
受け継いでいると思われる。


これは、あの有名なジョースター家の様に、
ノビスケにも、『ジョースターの血統』ならぬ『野比の血統』が
脈々と強く息づいているということだろうか。


母親であるしずかちゃんは気付いていない、
いや言い方を変えれば、子供の頃から、しずかちゃんが持っている
のび太のイメージ(例えば、大人しい、のんびり、頼りない等)が
しずかちゃんに気づかせていないと思われるが、

父親であるのび太はノビスケが性格に関しては、容姿だけでなく性格も少年時代の自分に
とても似ている事も十分すぎるぐらい理解していた。


尚、いつ頃か、あるいはどういう経緯を経たのか、
詳細はわからないが、ノビスケの腕白さは
母親のしずかちゃんの手に余るものに
なってきているのかもしれない。 

しずかちゃんは、ノビスケがいたずらをして、しかる場合は
『お父さんにうんとしかってもらいます』とノビスケに言う様になっていた。

どうやら、しずかちゃんにとって、夫である野比のび太の存在は、
息子ノビスケをしかる際の伝家の宝刀の様にもなっているようである。

つまり結婚後も、のび太は夫として、父親として、
それなりに成長しているということだろうか。


5.ノビスケの家出

さて、母親しずかちゃんに叱られても、なかなか懲りないノビスケだが、
父親のび太にがつんと叱られると、こたえるときもあるらしい。

ある日、(ノビスケ曰く)わからず屋の父親のび太と
口うるさい鬼ババの母親しずかちゃんへの
一種の抗議(いつもこっぴどく叱って、
僕は苦しんでいるのだという一種の意志表示も
含まれているのかもしれない)としてノビスケは、家出をした。

しかし、その家出した先は何と父親のび太の少年時代だった。
時空をこえた家出という何気にスケールのでかい家出だが、
なぜ、家出先が少年時代の父親なのだろうか。
これについては、(想像するしかないが)

自分から積極的に名乗っていないが、
ノビスケの家出の前に、
のび太(少年期)とノビスケは2度ほど顔をあわしている。

その際には、深夜のコンサートにいきたいノビスケの為に、
のび太(少年期)がノビスケの代わりをつとめたこともあった。

そして、どうやってかは知らないが、
とにかくノビスケはのび太(少年期)が、
『あの少年は少年時代の父親だ』とわかったのだと思う。

そして、
『少年時代の父親は、性格的にも自分とそっくりで、
現在の父親と違い、安心して接し甘えることもできる』とでも
思ったのかもしれない。

いくら腕白であり、生意気であり、血気盛んでもあるといっても、
やはりまだまだ少年、ノビスケなりに両親に甘えたいのかもしれない。
またノビスケなりに両親の優しさが欲しいのかもしれない。

のび太もついついノビスケにがつんと言うことや、
勉強しろと口うるさく言うことがあっても、
ノビスケのそんな心情を心の奥底では感じ取っているのかもしれない。

事実、のび太はのび太(少年期)に、
「ノビスケは生意気だけどかわいい奴だ」といっている。
また、ノビスケがのび太(少年期)のところへ家出したことが
わかった時は彼なりに心配していたのだろう。
安堵のセリフをいっている。


余談になるが、このノビスケの家出は、
ドラえもんがノビスケの息子(つまりのび太の孫であり、セワシの祖父でもある)を
つれてきて、ノビスケの息子から『ノビスケも大人になったら、いつも勉強しろと
口うるさく言っているよ』と言わせるという一種の奇策で、
事態の収拾がついたようである

画像

〔↑ノビスケの息子(※2)


6.ノビスケの結婚

さて、時が流れ、のび太が推定年齢50代半ばになり、
腕白坊主のノビスケも、推定年齢30歳前後になると結婚、

それからどれほどの時間が経過したかはわからないが、
子供をもうけたらしい。

(あくまでも自分個人の感想ですが)
その子供は、祖父のび太や父ノビスケというより、
曾祖母であるのび太のママにどことなく似ている感じである。

そういえば、ノビスケの息子は、ドラえもんによって、
のび太(少年期)とノビスケに初めて対面した時も無表情であり、
父ノビスケに
『パパも口うるさく勉強しろと言っている』と言う際も、
どことなく感情が表にでてない様な感じだった。

なぜだろうか。

表面上は無表情をどうにか装っているが、
内心では、変なロボットに連れられ、
少年時代の祖父と父親に出会うという事態にガチガチに緊張しまくっている
状態になっているだけだろうか。

それとも、父親となったノビスケが、短気な性格である為に、
単純に感情を表に出すのが、苦手になっている少年なのだろうか。

また、ノビスケの息子は、祖父のび太や父ノビスケと違い、
髪は黒髪ではない。

これは、(アニメ版ではいざ知らず)
(原作版では)ノビスケが国際結婚でもしたか。

あるいは、ノビスケが大人になった時代は、
まるでゲームでのキャラクターの設定の如く、
手軽に自由自在に子供でも髪の色を変えることができる時代なのだろうか。

そして、このノビスケの息子の名前にもやっぱり、
名前に『のび』がついているのだろうと思われる。

(※2)ノビスケの息子の服装は、孫のセワシにどことなく近い感じである。
尚、原作版におけるノビスケの息子の服装の色はわからないので、
自分の想像で色をつけました。

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