小説版『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を読みました その3

6月27日

(3)小説版『逆襲のシャア』のストーリー(後編)

戦況は、ロンド・ベル不利のまま、
一時的な膠着状態にはいるも、
アクシズは、地球へ降下し続ける。

ロンド・ベルは、アクシズの地球降下阻止の為に、
3段構えの作戦をたてる。

すなわち、それは、
艦隊による特攻をかけつつ、
νガンダムのハイパー・メガ・バズーカ・ランチャー(※17)
アクシズの動きを止めるために、アクシズのノズルを狙撃

(※17)映画には、でてこないνガンダムの武器、
簡単に言えば、百式のメガ・バズーカ・ランチャーと
同じタイプの武器であると思われる


続いて、
カムランから譲り受けた残りの核弾頭でアクシズを攻撃、

これらの攻撃が駄目なら、最終手段として、
直接、アクシズに侵入して、
アクシズを内部から破壊するという内容だった。

ネオ・ジオン軍は、戦況が有利とはいえ、
予断はゆるさない状況だった。

アクシズを地球へ降下させることはできても、

地球寒冷化を遂行するには、
確実に落下地点へ落下させなければならなかったからである。
また、それには、ルナツーから持ち出した
核兵器の到着も待たねばならなかった。

つまり、ルナツーからの核兵器が、到着する前に、
ロンド・ベルが攻撃することもあり得るのだった。

作戦開始までのわずかな時間、
アムロは、ベルトーチカが懐妊したことを喜んだ。

援護してくれるのかどうかはわからないが、
サイド2やサイド5から連邦軍の艦隊が動いた。

戦いが再開された。
ロンド・ベルは、作戦通り、特攻をかける。
ネオ・ジオン軍からは、クェスとグラーブが出撃した

それから、間もなくして、ルナツーからの核兵器が
アクシズに持ち込まれた。

シャアは、ナイチンゲールで出撃の準備に入る

アムロは、νガンダムの
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーで、狙撃する準備に入る。

クェスとグラーブが、アムロに
ファンネルによる攻撃をしかける。

アムロは、フィン・ファンネルとビームサーベルで駆使して、
ファンネルを撃破することはできたが、彼らの攻撃に、
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーで狙撃できる
チャンスをつかむことができずにいた。

おまけに、νガンダムを援護してくれるMSの数も
足りなくなっていた。

そんなアムロの苦戦を救おうと、ベルトーチカは、
アストナージの制止をふりきって、
損傷して、ほとんど使い物にならない
リ・カズィで出撃した(※18)

(※18)映画では、出撃したのはチェーン・アギである

クェスの存在を知覚したハサウェイは、
戦闘のどさくさに紛れて、クェスを取り戻す為に、
損傷していたジェガンを動かした。

クェスのα・アジールの攻撃に、
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーによる
狙撃が、なかなかできないアムロだったが、

フィン・ファンネルのビームの干渉波を利用した
ピラミッドのバリアーをνガンダムの周囲に展開させる事で
α・アジールの攻撃を防御

クェスの隙をついて、
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーを
アクシズのノズルめがけて、狙撃した。

しかし、ノズルの前にいた戦艦を撃沈させただけで、
アクシズのノズルは健在だった。

クェスの攻撃で、
ハイパー・メガ・バズーカ・ランチャーによる
次の狙撃をあきらめたアムロは、フィン・ファンネルを
使い果たした状態のまま、アクシズに向かう。

ブライトは、作戦通り、残された全ての核弾頭を
アクシズに向けて、発射した。

しかし、ナイチンゲールのファンネルにより、
全て撃破されてしまう。

三段構えの最後の作戦通り、
ブライトは、アクシズを内部から破壊する為に
アクシズへラー・カイラムを近づける。

ほとんど使い物にならないリ・カズィで出撃した
ベルトーチカは、グラーブに遭遇してしまう

普通ならば、サイコ・ドーガに、瞬く間に撃墜されるのだろうが、
レズンの時と同様、ベルトーチカの赤ん坊の力が、
サイコ・ドーガの攻撃からベルトーチカを守った。

その力は、シャア、メスタ、クェス等、
ネオ・ジオン軍の動きを、硬直させた。

連邦軍の艦隊に、ロンド・ベルへの援軍を決意させた。

さらに、その力が、ベルトーチカに、
サイコ・ドーガを撃墜させた(※19)

(※19)映画では、グラーブではないが、
ギュネイ・ガスを撃墜したのは、アムロである


ラー・カイラムが、アクシズにたどり着いた。

アムロもまた、アクシズへたどり着き、
シャアとの直接対決にはいっていた。

まだ、残っていたナイチンゲールのファンネルに
フィン・ファンネルを使い果たした
アムロは撃墜の危機に陥りそうになるが、
ベルトーチカの赤ん坊の力が、アムロを救った。

戦いの最中、アムロは
ルナツーから持ち出された核兵器が搭載された
戦艦を発見して、それを撃墜する。

さらに、アクシズのノズルの一基を破壊する事ができたが、
ビームライフルがエネルギー切れを起こしてしまう

フィン・ファンネルとビームライフルが使えないまま、
ナイチンゲールと接近戦で戦うアムロ

ブライトも、部下を引き連れて、
『メッド』で、アクシズ内部に時限爆弾及び時限装置をしかける

ナイチンゲールとの戦いの途中で、νガンダムは、
ビームサーベルのエネルギーさえも切れかかっていた。

アムロは、一旦、ナイチンゲールから距離をとって、
ノーマルスーツで、アクシズ内部に潜入した。

シャアも、つられて、ノーマルスーツでアムロ追った。

ハサウェイは、ジェガンで、α・アジールにかじりつき、
どうにか、クェスを連れ戻そうとしていた。

アクシズ内部で、アムロはシャアに世直しの無常さ(※20)を説きながらも、
バズーカで、シャアを仕留めようとする。
シャアも、負けじとランチャーで応戦する。

(※20)映画でも、アムロは、シャアに世直しの無常さを説く
映画でも、小説でも、アムロが説く内容は、概ね同じである。
しかし、映画では、アムロの言葉に対して、シャアは、
世直しなど考えていないと答えるが、
小説では、何も答えず、アムロをランチャーで仕留めようとしている


ベルトーチカの赤ん坊の力により、バズーカとランチャーの爆圧の中にいても
深刻なダメージを負うことなく、アクシズの表面にでたアムロは、
νガンダムで、ナイチンゲールと戦う

使える武器はなく、機体のダメージも、
決して軽視できないνガンダムにできるのは、
格闘戦のみだった。

ナイチンゲールの先制攻撃で、劣勢に陥るアムロだったが、
それでも、格闘戦でナイチンゲールに反撃する。

ナイチンゲールも格闘戦で戦う。

モビルスーツ史上、
初めての長時間の格闘戦のはじまりだった。

いくつかの攻撃の応酬が続いたが、
モビルスーツ史上、初めての長時間の格闘戦(※21)を制したのは、
アムロだった。

(※21)映画でも、ナイチンゲールではないが、サザビーに、
アムロは、格闘戦を挑んでいる。
(うろ覚えだが)小説とは違い、映画は、νガンダムが、
長時間という感じではなく、サザビーを圧倒する様な感じで
パンチの連打で制している


アムロは、ナイチンゲールの頭部から
コクピットを取り出そうとするが、
クェスのα・アジールが、νガンダムに激突してきた。

α・アジールで、再度、νガンダムに激突しようとする
クェスだったが、ハサウェイのジェガンのビームライフルのビームが、
偶然にも、コクピットを直撃したのである(※22)

(※22)うろ覚えだが、映画では、
ハサウェイのみている前で、チェーン・アギのリ・ガズィの攻撃で、
クェスは撃墜されて命を落とす。 そのことで、半ば逆上した
ハサウェイが、リ・ガズィを撃墜してしまうという
シーンになっている


長時間の格闘戦で、ダメージを負っていた為、
コクピット・カプセルでナイチンゲールから離脱して
逃れようとするシャアだったが、νガンダムに
コクピット・カプセルをつかまれてしまう。

時限爆弾及び時限装置の設置を完了したブライト達は、
次々とラー・カイラムに撤退をしはじめた。

それからすぐに、アクシズ内部で爆発が起こり、
アクシズは2つに割れた。
ロンド・ベルの三段構えの作戦勝ちかと思われた。

だが、アクシズの2つの破片の内、前方の破片は、
地球から落下する軌道から離れたが、
後方の破片は、そのまま、地球へ落下していた。

この後方の破片が、地球に落下してしまえば、
それでも、地球に深刻な被害をもたらすことは、確実だった。

だが、アムロは、
落下するアクシズの破片の表面に、コクピット・カプセルを叩きつけて
νガンダムのマニピュレーターを表面にくいこませる。

もはや、モビルスーツ一機がとり着いたところで、どうにかなるものでもない。
それでも、アムロは、落下を防ごうとする。

そんなアムロに呼応でもするかの様に、νガンダムが発光する。

アクシズの破片の落下を防ごうと、
駆け付けてくれた連邦軍の援軍の
100機以上のモビルスーツがアクシズにとり着く

だが、既にアクシズの破片は大気との摩擦熱で、発光しはじめていた。

援軍のモビルスーツ達が、灼熱化によるオーバーロードで、爆発していく。

モビルスーツが100機以上集まったところで、モビルスーツの推力では、
アクシズの落下は防げない。

ラー・カイラムも防ごうとしたが、戦闘で装甲がボロボロだった為、
成り行きをみつめることしかできない。

もはや、アクシズの破片の落下は、防げないかと思われた。

だが、アムロとベルトーチカの子供の力が呼んだ奇跡なのか。

それとも、νガンダムとナイチンゲールのサイコフレームの共振が
起こした奇跡なのか

あるいは、このアクシズのいる男女達が、呼んだ奇跡なのか

νガンダムの光から、光の波がのびて、とり着いているモビルスーツ達を
次々とアクシズの破片から、はじき飛ばしていった。

さらに、地球の子供達の周辺から光が湧き上がり、
νガンダムの光に吸い込まれ、νガンダムから発する光は、
光の壁となった。

アクシズの後方の破片の針路が地球から離れていった。

アムロは、アクシズから離脱することもできず、
灼熱化するコクピットの中で、呼び寄せられた奇跡に
ボロボロと涙を流していた。  
また、自分をふしあわせだと思っていなかった。

シャアは、所詮、自分のことで精一杯だったのかと
口惜しく思いながらも、この時、はじめて地球に住んでいる
自分の唯一の肉親であるセイラ・マスこと
アルテイシアのことを思った(※23)

(※23)うろ覚えだが、映画では、サイコフレームの共振により、
アクシズ落下を阻止したことになっている。 また、映画では、小説とは違い、
シャアは、アムロと平行線の言い合いをしていて、
セイラのことを全くふれてもいない


メスタは、そんな光の帯をみるのがつらかった(※24)

(※24)映画では、メスタではなく、ナナイが
νガンダムから放たれる光の帯をみて、
「大佐の命が吸われていく」と嗚咽したが、
小説では、「……あなたの志は、絶対に間違っていないのですよ
……絶対に……そうでなければ、なんのために……あたしたちは……」と
嗚咽している


ベルトーチカは、とめどなく流れる涙の中で、
お腹の子の無事を神に祈った。

こうして、第二次ネオ・ジオン戦争は終結した。

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