『燃えよペン』について(前編)

11月21日

サブタイトル: 『祝 ブログをはじめて11周年』その5

ブログをはじめてから11年、
主に、『キン肉マン』、『ガンダム』、『マリオブラザーズ』、
『ドラえもん』をネタに記事を作成してきた。

これらの記事以外の漫画等もネタに記事を作成したことが
全くないわけではないが、
たまには、全く違うジャンルの漫画についても
述べてみようかなと思う。

『燃えよペン』
島本和彦先生の作品で、
「炎尾 燃(ホノオ モユル) シリーズ」の第一弾である。 

主人公である炎尾 燃は、
なぜか、ラクビーのヘッドギアをつけている
月刊の連載3本をもつ、「超」がつく程の熱血漫画家で、
漫画家という職業に、不器用すぎるぐらい忠実な男である。 

画像


そのことがわかるエピソードを3つほど紹介する

(1)漫画を描く為に、自分の大切なモノを破壊させた。

新人の頃、熱さと激情を伝える満足のいく効果線が、
どうしても描けなかった炎尾 燃

そこで、アシスタントに、
自分の大切なレコード、ビデオデッキ、バイクを
破壊させ、その衝撃と悲しみの心で、
熱さと激情を伝える効果線を描いた。

漫画を描く為とはいえ、
自分の職業に忠実にも程があるだろうと
思えなくもないエピソードである。

(2)背景を6回ほど描かせたことが原因で彼女と別れた。

炎尾 燃が、新人の頃、
心から愛したアシスタントの女性がいた。
一緒に漫画で、必ず成り上がろうと誓い合った仲でもあった。

炎尾 燃が、人物を描き、彼女は、背景を描いた。

だが、ある日、彼女が描いた背景が、
満足がいくものではなかったので、炎尾 燃は、
リテイクを彼女に要求した。

彼女も、その要求に応じてくれていたものの、
ただでさえ、描くのが大変な背景である。

それが、5回も描き直しともなれば、
彼女も疲労困憊で泣きながら背景を
描きなおしていた。

5回の描き直しもしても、背景は、
炎尾 燃の満足のいくものではなかった。

しかし、5回の描き直しの末、
疲労困憊の彼女の表情が言葉以上に、
雄弁に語る。

これもリテイクなら、私達は終わりだと

彼女との愛か、自分の漫画か、
普通の人間ならば、大いに悩んで
大抵は、彼女との愛をとることだと思う。

しかし、漫画家という職業に、
不器用すぎるぐらい忠実な男
炎尾 燃は、リテイクを選択した。

彼女は涙を流しながら、職場から出た。
原稿が、まだ仕上がっていない炎尾 燃は、追いかけなかった。

原稿が仕上げた後、炎尾 燃は、
はじめて泣きじゃくった。

(3)漫画の内容に、涙を流して怒って、アシスタントを殴った。

炎尾 燃のスタジオに出入りしているフリーアシスタントが、
自分の描いた作品を読んでもらう為に、
そのストーリーを、炎尾 燃に聞かせた。

その内容は、
主人公の男に本命の彼女がいた。
その彼女が、自分が好きかどうかはわからない。

そこに、自分の事を好きだと言ってくれる
後輩の女性があらわれた。

主人公は、一旦、その後輩の女性に、付き合うが、
後に、本命の彼女が、自分を好きだと知った。

当然、主人公の心は、その本命の彼女へと傾く。
結局、その後輩の女性と別れて、

本命の彼女と一緒になって
ハッピーエンドという内容だった。

その内容を聞いた炎尾 燃は、怒って
涙を流しながら、そのアシスタントをぶん殴った。

世に出れば、多くの人々が読んでくれる職業である
漫画家たる者が、男が女を安易に裏切って、
ハッピーエンドなんて情けないフィクションを
堂々と描くなと

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